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第1話

物語のはじまり
495
2023/12/29 06:12
皆さんこんにちは!
あんとどらです

今回の話は文ストの江戸川乱歩さんがヒロアカに転生した話です
文スト特有の文字は使ったり使わなかったり

⚠️注意事項⚠️
①ヒロアカ原作沿いのつもりですが、作者の都合によりぶっ飛ぶ可能性があります
②ヒロアカはアニメと漫画を繋ぎ合わせた知識です あやふや、記憶が一部どころかほぼ抜け落ちてます
③文ストはアニメを全て見て、漫画は21巻持っていますが、小説は持っていないので解釈違いがあるかもです
④文ストからは乱歩さんしかでません
⑤いろいろ都合よくいくので「まあこんなもんか」と思える人のみ読んでください!
⑥作者はアイコンや吹き出しを使えません!
⑦普通にキャラ崩壊します



それではどうぞ!


「ーん?」
吃驚した。だって、死んだと思ったら目が開くんだもの!こんな世界一の名探偵を驚かせられるなんてこの世界は光栄に思って欲しいね。

さて、こんな名探偵がいなくなってしまって武装探偵社は大丈夫だろうか。みんな僕の能力のお零れに与っているようなものなのに。まァ、社長がいるからあまり心配はしてないけどね。
『まずは情報収集かなあ
         ___異能力 超推理!』
っと、な・る・ほ・ど。
どうやら此所は個性という所謂異能力者が8割の世界らしい。しかも、市民を救うヒーローだとか敵と書いてヴィランと読む厄介者もいるとか。元の世界とはいろいろと違う、さしずめパラレルワールドということだ。因みに今の齢は14だとわかった。しかも両親は他界、親族はなし…。
取り敢えず、こんな夜の公園のど真ん中で寝っ転がってるとそろそろ視線が痛いから起きようかな。ほら、彼処の女性なんて此方見ながらスマホ片手にもってんじゃん。今は折り畳み式じゃなくて板みたいになってるけど。

「おい、大丈夫か?」
・・・。
えぇ、誰この人。全身真っ黒だし、髪もボッサボサじゃん!その首に巻いてるの包帯みたいだね。何処かの包帯無駄遣い装置(国木田命名)を思い出すよ。でも、へぇ、なかなか?この世界の基準で云うとアタリかな。眼鏡をかけた状態だったからこっそりと超推理を使ったところ、国立雄英高等学校っていう処で教師をやっているらしい。敵ではないと証明できる。しかも猫好き。社長と同じだね。 ふーん、名前は相澤消太って云うのか。
「ダイジョウブだよ、相澤さん。処で、此れから家に泊まらせて~」
「…、は?」
「ほらほら、決断は早く!全く…。名探偵がいないとこんなことも考えられないような人なの?」
なんか混乱してるっぽいけど生憎待ってられない。後ろから孤児院の先生が向かってきてる。ということは孤児院に入るっぽいから必ず阻止しなければいけないのだ!あんな処は昔の警察学校を連想させて嫌い。敦がいたのよりは安全そうだけど。
「お前の家族が心配するんじゃないのか?」
「家族はもういないよ。親戚もね。早くしないと孤児院に連れてかれちゃうから引き取って」
大方状況を理解したらしい。取り敢えずいいよと言って僕を抱えてくれた。どうして孤児院に行きたくないのかとか聞かないところが優しい。さすが僕が目につけた人!まァ、名探偵が見つけたんだから当然だけどね!

相澤さんの家に着いたら、いろいろ質問された。僕が嫌だと思ってることは聞かずに、好きな食べ物とか無難な質問ばかりだったけど。素直に答えたよ。そしたら、夜ご飯を食べた後ラムネをくれた。今は夏だから丁度冷蔵庫にあったらしい。しかも開けてから僕に渡してくれた。さすが!

部屋を貰ったので、状況を整理しようと思う。まず、齢は14でこれ迄の記憶はない。今日目を開いてからと前世の記憶しか頼るものがないけど、名探偵だから大丈夫だと放っておく。何かあれば相澤さんに聞けば良いしね。で、見た目は前世そのまんま。だから名前も同じ江戸川乱歩で生きていく。戸籍が違うとかなんとか云われそうだけど僕が良いからこれで良い。座右の銘って結構大事だよね!
それで、今は中学三年生の年齢だけど僕は行かなくても支障がない程の頭脳を持っているため高校から行く事になった。結局あれから孤児院の先生にいちゃもんを付けられて警察沙汰になったんだよね。ホントにめんどくさかった。唯一の救いは相澤さんがプロヒーローだったことかな。僕を引き取るってことですんなりと事が終わった。この後、警察の人に連れられていろいろ調べられて、個性事故で記憶喪失になり新しい人格ができたっていう事になった。全然そんなことないけど、都合が良いので黙っておく。本当の事が分からないなんてやっぱり警察は無能だね。一部を除いてだけど。
と、まァ、こんな感じかな。勿論通うのは雄英だよ!僕の個性?異能力?は向いてないけど居候させてもらう相澤さんがいるし、ヒーローが多いから監視の目的も在るらしい。確かに今の僕の知識はこの世界からは赤子も当然だからね!何を仕出かすか判らないのだろう。前世と同じような世界の仕組みだったら楽だったのに。超推理を使えば一発で分かるけど、面倒くさいから此れからと高校でこの世界について知っていこうと思う。前世だったらこんなことは思わないんだけど、転生したからかな。いつもとちょっと違う思考回路になってるかも。
さてさて、時間はぶっ飛び雄英の試験日!

今回は普通の入試と変えてもらい、僕の力がもっとも発揮できるような内容になっている。此所へ通うのはあくまで世界を知り、同い年の子と交流するのが目的になるから運動系はやらない。その代わり僕の自慢の頭脳がどれくらいかを見るテストだ。あまりに酷いと入学出来ないが、そんなヘマはしない。このテストができたら相澤さんが駄菓子をくれるって云うしね。
そんなに云われちゃあ、やるしかないだろう?

「ヘイヘイ、リスナー!制限時間は60分だぜェ!
アーユーレディ!?スタ~ト~!」

無駄に声が大きい黄色い髪の人の声が耳に響く。
『うるさいなぁ』
少し不機嫌になりながらも、耳鳴りが終わると早速取り組んだ。

そして、始まってから20分。僕は全ての問題が解き終わり退屈になったのでカメラに向かって喋る。カメラにマイクがついているのは推理済みだ。
「ね~、相澤さん。簡単すぎ。暇だからもう帰って良い?良いよね!そっち行くから」
返信用のマイクからガヤガヤと声が聞こえたが無視して試験会場を後にした。

先生がいる処へ向かっている途中、何処かの試験会場から何かが大きいものが潰れたようなすごい音が聞こえた。と、同時に着いたのでドアを開けると先生方もすごく興奮していた。0ポイントがなんたらかんたら言っているがフル無視。僕は一刻も早く駄菓子が食べたいのだ!
「相澤さ~ん。終わった。駄菓子ちょーだい」
「今は相澤先生な」
テストと駄菓子を交換してもらう。やっぱり頭を使ったあとは糖分が一番良い。そこへ白いネズミの根津校長がやってきた。…他の先生の肩に乗って。此れって面目潰れじゃない?と思いながらも口にはださないでおく。僕、優しい。
「予定より早く終わったから今丸つけするよ。今年のヒーロー科は一段と凄くなる気がするのさ!」
そう言いながらもすごい早さで僕の解答用紙に丸をつけていく。まるで解答を暗記しているかのように。
相澤先生に前に聞いたところ個性は[ハイスペック]頭が良いってことだ。因みに僕の方が頭は良い、世界一の名探偵なんだから当たり前でしょ?
「成る程。頭の良さが把握できたのさ!結果は見事満点の文句無し。此れから雄英高校ヒーロー科一年としてよろしくなのさ!」
そういうと同時にまた教師たちが騒ぎだした。要するにハイスペックの問題を満点はすごいってこと。こんなに騒ぐ必要ある?
ま、これで雄英に入学できるから良いけどね!

やっと入学日だ!こういうのは前世では体験したことないから少しワクワクする。確か僕の教室は1年A組だった。皆は試験会場とかで会ったことがある人がいるかもしれないけど、僕は全く別の場所で全く会ったことないから楽しみだったりする。どんな感じかお楽しみにするために超推理も試験日から今日まで使わなかったのだ。僕ってホントに偉すぎ!
「おっはよ~ございま~す!」
自分の背より遥かに大きい扉を開けて大声で言う。すでに中にいたクラスメートが揃って此方を向いたのは面白い。さて、僕の机はー
「おはよう。俺は飯田天哉だ。これからよろしく。ところで、声量の調節は大事だぞ!」
ーロボットみたいな手の動きをする人にそう言われた。この人本当は僕っ子かな?俺って言うのにまだ慣れてない感じがする。それに髪型から見て真面目なエリート系だな。勝手に推理して結論付けてから返事をする。
「よろしく。でも君も負けず劣らずだから気を付けた方がイーよ」
「む!それは配慮が足りなかった!すまない!」
そう言うと真面メガネクンは他の人に挨拶をしに行った。途中で机に足を乗っけてる人と口論になってたけど。クラスメートの皆は気になっている様子だったけど、僕はそのまま窓の景色を眺める。止めなくていいのかって?ダイジョーブ!あと3秒で相澤先生が来るからね。
「おい、仲良しごっこなら外でやれ。ここは雄英だぞ」ジュッ
((((何か、、いるぅ!!))))
ほら。栄養ゼリーを勢い良く吸ってるのは僕も流石に引くけど。食べるんなら甘いもの食べればいいのに。そしたら僕が奪って食べれた。
「はい、静かになるまで8秒かかりました。時間は有限。君たちは合理性に欠くね。担任の相澤消太だ。早速だが、これ着てグラウンドに出ろ」
めっちゃマシンガンじゃん。しかも寝袋に入ってるから芋虫ってヤバイやつ判定されてるし。でもまぁ、合理的なのは嫌いじゃあない。良かったねぇ相澤、僕からの好感度アップだよ!其れで、取り出したのは…、体操着か。此れからやることが大方予想出来るね。他の人は混乱してるっぽいけど。さっさと着替えよ。


「「「個性把握…テストォ!?」」」
「入学式は!?ガイダンスは!?」
「ヒーローになるならそんな悠長な行事にでる時間はないよ。雄英は自由な校風が売り文句。そしてそれは先生側もまた然り」
え、ガイダンスは良いとして入学式にでれないなんて聞いてない!せっかく初めての入学式にでれると思ったのに。
「ね~ね~相澤先生。僕、入学式にでたいんだけど?どうせヒーローになる訳でもないんだしさ。いいよね!」
何かみんなして此方を見てくる、と思ったら一拍置いていろんな声で溢れ返った。どうして此所にいるんだとか、ヒーローはかっこいいよ!とか。べっつに君たちには僕がどうなろうが関係ないじゃん!
でも、その中に「こういうのって面白そうじゃん!」という声が混じってたのは君たちにとってまずいんじゃない?
「面白そう…、か。ヒーローになるのにそんな腹づもりで大丈夫か?よし、トータル成績最下位の者は見込み無しと判断し除籍処分としよう」
途端に起こるブーイング。当たり前でしょ、何かあった時に生半端な覚悟のやつは必要ない。足枷になるだけだ。ていうかこんなのも本気でやらない人がいるなんて、やっぱり幼児並みの思考回路なんだねぇ。世界一の名探偵である僕が教えてあげよう!
「あのさぁ、何か勘違いしているようだから云うけども。莫迦か?君たちは。いや、疑問形は失礼だな。莫迦だ君たちは。このテストの意味をぜんっぜん判ってない。このテストは個性が使えるただの体力テストと思ってるでしょ。そこからして論外だよね。先生が云った通り除籍にするのも判るよ。
僕はまだヒーローというものをよく知らないけど危ない職業なんじゃないの?時には怪我もするし、そのせいで亡くなる人もいるそうだ。そんな中でも生きていけるようにまず此所で見込み無しはサヨナラ。生半端な覚悟のやつを無駄に育成しておいてはい、死にましたじゃ不利益が多すぎるから。悲しむ人もいるだろうしね。なら、より長く生きられるようヒーローの道を外してもらう方が良い。此所までは君たちの幼稚なその脳みそでも理解出来るよね?
じゃ、次。名前にもある通り個性を把握して今のところの上限を予め知っておくため。どんな状況で役立つか。どういう弱点があるのか。敵に狙われそうな個性はあるか。このテストだけでも抜き取れる情報は沢山ある。そして早く知れる分、対策もできるから何かあった時に万全の状態で敵に挑める。ま、逃げるのも立派な手段の1つだけどね。自分が勝てない相手に挑んでもただ守るものが増えるだけで、強者…オールマイトとか?の足枷になる。
此所まで聞いてもまだこのテストはただのお遊びで楽しそうだと思う?手を抜いてやろうと思う?その人は普通に頭がお花畑なんだね。やるからには全力で。この高校で云うとPlus Ultra?」
云いたいことは云えてスッキリ!あとは各自がどう動くかだな。そう思いながら周りを見ると、皆僕の方を見て固まっていた。相澤先生も。
「?あ、そういえば僕の個性は[超推理]!!この学校、いやこの世界でも最高の個性だ!でも体育系はやらないから勿論このテストもやらないよ。僕が使うのは頭だからね。相澤先生は此れで僕の個性が把握できたよね。入学式行ってくる!」
さて、入学式は体育館だからあっちの方向だな!後ろからドヤドヤとした雰囲気が伝わってくるが、これもフル無視。たまには自分の都合の悪いことを聞き流す能力が必要だよねぇ。社長が何か云ってるんなら別だけど。
「―――Plus Ultra?」
皆、急に喋りだした江戸川くんの方を見てポカンとしていた。良かった、僕だけじゃない。
そうこうしている内に江戸川くんは体育館へ行ってしまった。でも、さっきの『ヒーローになる訳じゃない』とか『体育系はやらない』とかはどういう意味だったんだろう?
「ブツブツうるっせーんだよ!糞ナード!」
!?また無意識に口にでてた!?うわぁ、恥ずかしい…。でも、さっきまで楽しそうだと言っていた雰囲気はなくなり、皆周りと話したりはしているけど本気で取り組む目をしていた。江戸川くんのおかげだ。僕も除籍にならないように頑張ろう。そして、いつか必ずこの力を自分の物に…!




「ちなみに除籍はウソな。君たちの力を最大限に引き出すための合理的虚偽ってやつだ」
あっぶな!最下位だったから危うく除籍されるかと思った…。でも、指がダメになってしまったからリカバリーガールの処に行かないと。

「___こんにちは~」
お?あれは確か同じクラスの緑谷くんだ。
?   へぇ、なかなか厄介な個性を持っているんだねぇ。継承とか、僕は面倒くさくて絶対やらない。
「あれ、江戸川くんも怪我したの?」
「別に下の名前で呼んでいいよ。此所には休みに来ただけ。入学式がつまらなかったから、式が終わるまでの暇潰し」
「そうなんだ。
あっ、リカバリーガール。治療お願いします」
外見からするに個性がまだ使い慣れてなくて怪我した感じかな。いたそ。体が力に追い付いてないんだね。代償として怪我をする、パターンは違えど探偵社に入る前の敦みたいな状況だ。でもこのままだと直ぐに除籍になるねぇ。
「ねぇ、一緒に教室行かない?今から戻るとこなんだけど」
「やだ。歩くのめんどくさい。入学式も退屈だったし。おぶって!」
「えぇ…」

結局優しいので緑谷くんは教室までおぶってくれた。この結末も予想してたけど。何で式の後に各々の教室で話があるんだろ?実に無駄。早く帰って甘いもの食べたい。
「あっ、帰ってきた。指ダイジョブそ?
 って、なんで江戸川くんおぶってるん?」
「まず、この世界一の名探偵に歩かせること事態がおかしいでしょ、麗日さん」
そう云いながら、緑谷くんの背中から降りる。やっぱ半虎化した敦の方が乗り心地は良いが人間と動物の差があるので許す。其れよりもちゃちゃっとホームルーム?を終わらせたいため教室の中に入る。すると爆発頭クンが突っかかってきた。あんなに話をしておいて何で僕はやらないのか、だって?そんなの決まってるじゃない。
「僕はそんなのをやるために今日此所へ来たんじゃない。入学式のために来たんだ」
あんな話をしておいてだけど、なんなら生徒に内緒であんなことをした相澤先生が悪い。情報を手に入れるのは大切だが時と場合を考えなければね。例えば今日は名探偵の初の入学式の日だった。ま、退屈だったからどうでもいいけど。そう云って自分の席に座った。




__なんなの?だーれも話しかけてくれないじゃん!




(((江戸川って、何か話しかけづらい雰囲気醸し出してるよな……)))





「__じゃ、今日は解散。明日から授業だが忘れ物するなよ」
あー、実に暇だった!こんな判りきってること態々皆で確認しなくても良くない?
と心のなかでぶーぶー悪態をついていると話しかけられた。確か名前は上鳴くん。その他は省略で。云わなくても判るでしょ。いや、判れ。
「なーなー!家どっち方向?一緒に帰ろうぜ!」
、、、此れは所謂《友達と一緒に放課後の夕焼けの河川敷を歩く》というやつなのでは?
こんな絶好のチャンスを僕がミスして逃すわけないよね!前世では体験したことない折角の青春なんだ、楽しんだもん勝ちでしょ!
「もっちろん!この名探偵が一緒に帰ってあげよう!」
「まじ!?じゃ、皆で帰ろーぜ」
「おー!」
あ、今みんな僕の機嫌直ったと思ったな。超推理を使わなくてもわかるくらいだった。このクラス、顔にでやすい人多くない?

まぁ、帰るのが意外と楽しかったから許す。
友達も沢山できたしね!帰ったら相澤さんに自慢してあげよう。



はい、いかがだったでしょうか?
口調とか間違ってたら教えてくれると嬉しいです。

ちなみに、私の文スト推しは太宰さんです。
特にマフィア時代が好き。どうでもいいですね、これ。

気分屋なのでいつ投稿するかわかりませんが
また!
此所からは全然関係ないです



もう1つの作品にハートとお気に入りありがとうございました!
あっちにはあまり投稿しないと思うので見ないと思うけど、こっちで感謝させてください
へったくそなのでこれから頑張っていこうと思います







さよなら!

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