ウルティマサイド

どうしよ…。
あなた様に完全にバレた…。
僕が焦っていると、今は合いたくない同期が現れた。

ウル、こんなところで何してる。
我が君が探してるぞ。

他の所の厄災の種をとりのぞいてたんだよ。

あのゲームのやつか。
だが、もう我が君にバレてるぞ?
今回の件ウルティマに話を聞きたいって言っていた。

今戻ったら、配下から外されるかもしれないし…。

だからって帰らなければ我が君は更に心配するぞ。
今回だってウルを探すために私は来しな。

で、でも…

戻らないなら、力ずくになるが…どうするんだ。
また、我が君に迷惑をかけるのか?

それは嫌だ!

なら戻るぞ。
僕達はラージャに向かった。
ウルティマサイド終わり
ラージャ小亜国から戻り、執務室に居るとトレイニーさんから知らせが入った。
ラージャの湖がまた毒に侵されて、トワさんがティアラの力を使った。
そして、隣国からの侵攻…怪しい…。

蒼影!

カノン。

はっ。

はい。

隣国の侵攻の原因を調べてくれ。

隣国の侵攻の原因を調べてください。

御衣。

承知しました。

あなたさん、先に…

先に行ってできるだけ被害を食い止めています。
ムーア、王楽、ライム、クマラ!

はっ!

《はい!》

はっ!

はっ!

ラージャに向かいますよ。

承知しました。

《わかりました!》

御衣。

わかったでありんす!
私達は転移魔法でラージャに向かった。

大臣、モブジさん。

おぉ…!
あなた殿!
来てくださいましたか!

後からリムルさんも来ます。
状況は?

状況は…トワ様が行方不明で…。

隊長も見当たりません!

ヒイロも?!
こんな時にどこに…!

クマラ、元凶を叩きますよ。
ムーアとライムは怪我人の治癒を、王楽は足止めをお願いします。

元凶…?

怪我人はどこに居るのですか?

こ、こちらです!

さてと…俺も行くか。

御二人は此処でリムルさん達の到着を待ってください。

はい!

はい!
魔力をたどれば場所は分かる…。
さてと、さっさと行くか。

クマラ、ついたらすぐにトワさんの身の安全を確保してください。

承知したでありんす。
私達がついたのは地下の神殿のような場所。

ヒイロにトワさん、見つけましたよ。
早く戻りましょう。

あなた殿?!
何故此処に…

ヒイロとトワさんが行方不明と聞き、探してたのですよ。

ヒイロ様、あの者は置いといて儀式を…!

ラージャが隣国より侵攻を受けています。
その悪魔の言葉など信じてはなりません。

悪魔…?
ラキュア殿が…?

ハハハッ!
バレては仕方ない!
弾けろ、カースオーブ。

ぐわァァァ!!

ちっ、暴走ですか…。
クマラ、トワさんを連れて避難を!

姫様は?
クマラは既にトワさんを姫抱きにして近くにいた。

ヒイロの足止めをしながらあの悪魔を仕留めます。

やれるものならやってみな〜!
イラッ

竜種の力…見せてあげましょう。
とりあえず、ヒイロの動きを封じないと…。

(動けないように…)
【神の鎖】!

グッ…!

はぁ?!
神聖魔法?!

貴方の相手は私ですよ、悪魔。

クソっ…!
あれ?
コイツ、紫の眷属なの?
はぁ…ウルティマはいつ帰って来るのよ…。
悪魔…改めラキュアはトロッコで逃げて私は飛んで追いかける。

《あなたさん!
今クマラと合流した。
俺達はどうすればいい?》

《その場に紅丸と朱菜はいますか?》

《俺も朱菜も居ます。》

《なら手短に話します。
今私は元凶の悪魔を追いかけてますから、紅丸とリムルさんは城の地下に行ってください。
朱菜はクマラと共にトワさんを守ってください。》

《なんで地下に?》

《ヒイロが暴走したのですよ!》

《ヒイロが?!》

《今は私の魔法で動きを封じてますけど、いつまで持つかわかりません
それに、この悪魔と同時並行で戦うのは難しいです。》

《わかった、すぐに向かう。》

はぁ!!
ラキュアが魔力弾を撃ってきた。
はぁ…無駄な足掻きを…。

(ここで戦っては城とかに影響が…。
空中戦に持ち込みましょう。)
散々追いかけっこをしてようやく空中戦戦に持ち込めた。

ラキュア殿ー!!
助太刀いたします!!

やっぱりグルでしたか、ヤブ医者。
1ぴきずつ仕留めましょう。

【霊子聖砲】

ギヤァァァァァ!!
1ぴき終わり。

さてと…貴方も同じ目に会うってことで良いんですよね?

舐めるなよ…!
新参の魔王ごときが!!
ラキュアは紫の結晶を砕き、剣のようなものを作った。

ちゃんと、相手をしてあげますよ。
一方地上、逃げてるトワ女王達…。

今です。
こちらに。

アレは…?
トワは上空を見上げて呟いた。
視線の先には舞ってるように戦ってるあなたの姿があった。

姫様でありんす。
姫様なら大丈夫でありんすよ。

とても美しい…。

はい。

朱菜!!
クマラ!!

カレラ!!
貴女が来たってことは…!

あぁ、ウルを連れてきた。
加勢する。

彼女は…?

私はカレラ、我が君…あなた様の部下だ。

トワと申します。

話は聞いている。
早く逃げるぞ。

ですが…ヒイロが…

ヒイロの事はリムル様が何とかしてくれる。
今は逃げるぞ。

はい…。

言い残す事はありませんね?

ま、待て!
私を殺せばあの方がお怒りに…!

誰がお前のために怒るもんか。

原初の紫様!!
私を助けに…!

誰が助けるか。
僕ね…怒ってるんだ。
君が好き勝手したせいであなた様に迷惑かかったし。

な、何故このような者に様などと…?!

あなた様はね、僕の主なんだよ?
名前と受肉出来る体、退屈しない毎日をくださった。
迷惑をかけても、許してくれた。
僕の主を侮辱するってことは…どうなるか分かるよね?

っ…!
な、何故…頂点に君臨する貴女様がこんな女狐に…!

冥土の土産として教えてあげる。
あなた様は、5体目の竜種で魔王…そして魔法の天才なのさ。
ウルティマはそう言いながらラキュアを殺した。

あなた様…。

ウルティマ、ちゃんと説明してもらいますよ?
まぁ、その前に部下の尻拭いをしてくださいね。

はい。
私達は地上に降りて粒子になってしまったトワさんを見つけた。

………。

(すこし手伝いますか…。)
【生命操作】

あなたさん、何を…?
すると徐々に粒子は集まりトワさんの形に戻った。

?

トワ様!!

あなた様、これでいい?

未だありますよ。
ヒイロとトワさん落ち着いたのを見計らって、私は2人に声をかけた。

トワ女王、ヒイロ殿少し良いですか?

はい、どうされました?

?
私は2人に頭を下げた。

申し訳ありません。
此度の件、私の部下が仕出かした事らしいです。

ごめんなさい。

え?!
ど、どういうことですか?

僕が【アグリーティアラ】を渡したんだ。
僕の配下が暴走して…迷惑をかけてごめんなさい。

貴女が…女神様…。

僕は悪魔。
女神じゃないよ。

ですが、貴女様がくださったティアラのお陰でこの国は救われました。
ありがとうございます。
これで、解決かな?
次の日、テンペストにあるあなたの屋敷にて…
私はウルを正座させて話を聞いていた。

で、詳しく聞きましょうか。

僕とカレラ、テスタは昔【誰が最初に受肉できるかゲーム】をしてたんだ。

………。
テスタ、カレラ!!

どうされましたか?

何かあったか?!

説明してもらいます。
そこに座りなさい。
私はウルの隣を指さした。

はい。

あぁ。

で?
【誰が最初に受肉できるかゲーム】って?

私達は参加せずに配下に最高の依代を用意させるゲームですわ。

それで?
3人はこのゲームで遊んでたの?

はい。

うん。

あぁ。

2人も犠牲者を出したの?

はい…。

あぁ。

はぁ…テスタとカレラは何人?

一番最近ですと、1人。

私は…1人、なのか?

私に聞かないでくださいよ…。
テスタ、その1人は?

数十年前に亡くなりました。

そう。
カレラは?

依代のやつはもう無いが、八つ当たりしてたやつは生きてる。

はぁ…。
テスタ、その国の名は?

シルベリア王国…もう滅んだ国ですわ。

滅んだ国って、お前が滅ぼしたんだろ。

まずはそこからですね…。

あなたさん、居るか?

ん?
リムルさんにシズさん?

実は話があってな…。

なにか問題が?

日頃の御礼に何がしたいんだが…なにが良い?

日頃の御礼?
私は特に何もしてませんよ?

俺ができない外交や他にも俺のサポートをしてくれてるし?何かお礼がしたいんだ。

なら、別荘でも良いですか?

良いが…何処に建てるんだ?

シルベリア王国も跡地ですよ。

え?
そこって【紅に染まる湖畔事変】があった場所で、今は死の土地として誰も近づいてないんだよ?

死の土地なら、蘇らせたらいい話です。
明後日にでも行きますか。
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編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。