第8話

来世5
14
2026/02/09 09:10 更新
最近、何もいいことがない。
最近というより、毎日と言った方が正しいかもしれない。
そのいいこととは…。
例えば、



好きなやつと付き合えたり。



まぁ自分でもよく分かっていない。そもそも好きなやつなんていない。
好きなやつなんていない、と思い込んでいる。
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クラスメイト
なーなー!
クラスメイト
お前やっぱ最近好きなやつできた!?w
周りには馬鹿なやつばかり。
正直言ってつまらない。
獪岳
できてねーよ
質問には一言で返す。これはいつものこと。
だから周りの奴らも慣れてる。
クラスメイト
えーつまんなぁ
こっちのセリフだっての。

本当に最近はつまらない。
そう思っていた時、変な奴が現れた。
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先生
じゃあ自己紹介しろ
??
はーい
狛治
えーと、伯治っていいます
狛治
よろしくね笑
初めは"ただの転校生"だった。
でも気づいたら"ただのセフレ"に変わっていた。
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狛治
んねぇ、話聞いてる?
こいつもかなりだるかった。
話をちゃんと聞かないと怒るし、やけに心配性だし。

だけどこいつがいるだけで、ストレスだけは解消できた。
この時初めて「自分は最低なんだ」ということに気がついた。
"あの時"も多分そうだったんだなって、"あいつ"に迷惑かけてたんだなって。やっと気がついた。

獪岳
悪ぃ、俺ら終わりにしようぜ
セフレになって2週間しか経ってないのにも関わらず
俺はそいつを捨てた。
やっぱ"あいつ"しかいねぇんだって気づいたから。

俺はホテルを出た。当然伯治は追いかけてくる。
外は夜。季節は秋で、肌寒くなってきた頃だった。
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伯治に追いつかれ口論になってた時、お前は現れた。
隅で盗み聞きしてたことも分かってた。
その後あいつが俺の前に来たら、なんか嬉しかった。
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『え、いや知ってるも何も前世で約束しただろ』

『まさか忘れたわけ?』

『あーもういいや』

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ほんと、バカみてぇ。
俺は善逸と話すのが怖くて知らねぇなんて嘘ついた。
俺が全部覚えてるってバレてねぇよな?笑
早くあいつに話さなきゃな。

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