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第1話

3,061
2022/06/04 06:41 更新
あれは中学卒業1か月前


僕は合否を確認した瞬間、目眩がしてその場に倒れた。





















神楽直和(医師)
神楽直和(医師)
…いつ意識が戻らなくなってもおかしくない状態です。
黒田竜平
黒田竜平
ダンスはできますか?
神楽直和(医師)
神楽直和(医師)
諦めた方がいいでしょう。
黒田竜平
黒田竜平
学校は…
神楽直和(医師)
神楽直和(医師)
希望されるのであればお引き留めはしません。
黒田竜平
黒田竜平
好きなことをしたらいい。
黒田竜平
黒田竜平
うん。






























                  
 

そして高校入学の日。
トントン
急に肩を叩かれた。
黒田竜平
黒田竜平
なんですか?
神楽奈緒
神楽奈緒
先日は大丈夫でしたか?
黒田竜平
黒田竜平
え?
神楽奈緒
神楽奈緒
合否の日、倒れましたよね?私、医師と看護師の娘だから応急処置とか手当て系得意でいろいろとさせていただきました。
黒田竜平
黒田竜平
あ。ありがとうございました。
神楽奈緒
神楽奈緒
脳腫瘍…
黒田竜平
黒田竜平
え?
神楽奈緒
神楽奈緒
治療不可能…
黒田竜平
黒田竜平
なんでそんなこと知って…
神楽奈緒
神楽奈緒
あってるんだ…
黒田竜平
黒田竜平
うん。
神楽奈緒
神楽奈緒
パパが教えてくれないから…
黒田竜平
黒田竜平
どういうこと?
神楽奈緒
神楽奈緒
なんでもないです。
黒田竜平
黒田竜平
そう?
可愛くて美人な彼女はボソボソと医療用語を呟いてる。
神楽奈緒
神楽奈緒
あ。私は神楽奈緒と申します。
黒田竜平
黒田竜平
神楽…さん?
確か、あの病院は神楽総合病院で僕の担当医師は神楽先生…看護師は神楽さんだ…
神楽奈緒
神楽奈緒
監視役としてこの学校に。
黒田竜平
黒田竜平
そうなんですね。
神楽奈緒
神楽奈緒
体調悪くなったら医療福祉科に来てください。
黒田竜平
黒田竜平
はい…
神楽奈緒
神楽奈緒
大丈夫ですよ。周りには内密にします。
黒田竜平
黒田竜平
よろしくお願いします。
この胸のドキドキはなんだろう…
神楽奈緒
神楽奈緒
それでは。
黒田竜平
黒田竜平
あの!同い年…ですよね?
神楽奈緒
神楽奈緒
あ。失礼しました。私は2年ですので2年の校舎にお越しください。
黒田竜平
黒田竜平
先輩…
そのあと、入学式を終えて教室に行こうとすると目眩がした。
神楽奈緒
神楽奈緒
大丈夫ですか?
黒田竜平
黒田竜平
先輩…目眩が…
神楽奈緒
神楽奈緒
少し休みましょう。
先輩は空き教室に連れていってくれた。
神楽奈緒
神楽奈緒
横になりますか?
黒田竜平
黒田竜平
コクン
神楽奈緒
神楽奈緒
枕がない…
黒田竜平
黒田竜平
先輩…座って…
耐えれなくて先輩の膝に頭を置いた。
神楽奈緒
神楽奈緒
大丈夫だよ。りゅへは私が守るからね。
意識を手放すと不思議な夢を見た。


過去に見覚えがある。そんな夢。













女の子「私、大きくなったらりゅへと結婚してりゅへを守るの!」
竜平「なおちゃんすき!」

























目が覚めると先輩が涙目で僕を見ていた。
神楽奈緒
神楽奈緒
ん…大丈夫ですか?
黒田竜平
黒田竜平
奈緒ちゃん。泣かないで。
神楽奈緒
神楽奈緒
!?りゅへ…
そうだ。この子は幼なじみの奈緒ちゃんだ。

僕が4歳の時に引っ越した奈緒ちゃん。
神楽奈緒
神楽奈緒
思い出したんですね。
黒田竜平
黒田竜平
奈緒ちゃん。
神楽奈緒
神楽奈緒
夕方ですよ。帰りましょう。
家の前まで送ってくれた。
神楽奈緒
神楽奈緒
それではまた明日。
黒田竜平
黒田竜平
待って!敬語やめてよ。
神楽奈緒
神楽奈緒
バイバイ。
そう言って彼女は今来た道を帰っていった。

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