第5話

795
2022/06/07 08:00
今日は委員会がある日。僕は図書委員になった。静かにできるから。
神楽奈緒
神楽奈緒
図書委員長の神楽です。よろしくお願いします。それではまずは、一年間の活動計画について話します。
話を聞いてると眠くなってきた。
神楽奈緒
神楽奈緒
黒田く~ん?体調悪いのかな?
黒田竜平
黒田竜平
眠い…
神楽奈緒
神楽奈緒
ペシッ!((背中を叩く
黒田竜平
黒田竜平
いてっ!
神楽奈緒
神楽奈緒
しっかり話を聞くように!
黒田竜平
黒田竜平
はーい。
あ。眠すぎてボーッとしてきた。
神楽奈緒
神楽奈緒
はい!じゃあ解散!
あ。帰んなきゃ。
神楽奈緒
神楽奈緒
ヨシヨシゆっくりでいいよ。
黒田竜平
黒田竜平
奈緒ちゃん…
神楽奈緒
神楽奈緒
ん?
黒田竜平
黒田竜平
僕、死ぬの?
神楽奈緒
神楽奈緒
私が守る。
黒田竜平
黒田竜平
もし、死ぬってなったら奈緒ちゃんと僕の赤ちゃん欲しい。僕が生きて、奈緒ちゃんに恋した証が欲しい。
神楽奈緒
神楽奈緒
そうだね。
それから僕の病気はどんどん悪化した。
神楽直和(医師)
神楽直和(医師)
そろそろ入院しようか。
神楽奈緒
神楽奈緒
パパ、もう少しだけ待ってよ!来週は文化祭なの!竜平も準備頑張ったの!終わったら私が責任もって連れてくるからあと1週間だけ!
神楽直和(医師)
神楽直和(医師)
1週間だけだぞ?
神楽奈緒
神楽奈緒
ありがと。
1週間後、文化祭のあと、すぐに、病院に連行された。
神楽奈緒
神楽奈緒
大丈夫。安静にしてて。毎日会いに来るからね。
黒田竜平
黒田竜平
一緒にいて。
神楽奈緒
神楽奈緒
ダメ。
黒田竜平
黒田竜平
ダメじゃない。
神楽奈緒
神楽奈緒
いつから赤ちゃんになっちゃったの?
黒田竜平
黒田竜平
やだ。
神楽奈緒
神楽奈緒
やだじゃないの。
黒田竜平
黒田竜平
じゃあ無理。
神楽奈緒
神楽奈緒
もう。ダメなのはダメなの。
黒田竜平
黒田竜平
僕のこと捨てるんだ…
神楽奈緒
神楽奈緒
捨てません。
黒田竜平
黒田竜平
じゃあ一緒にいて!
神楽奈緒
神楽奈緒
ダメなの!
竜平!奈緒ちゃん困らせちゃダメでしょ!?
奈緒ちゃん、帰っていいよ。
神楽奈緒
神楽奈緒
すみません。
黒田竜平
黒田竜平
やだ!帰んないで!
神楽直哉(医師)
奈緒!樹音が呼んでる!
神楽奈緒
神楽奈緒
樹音、そこまで回復したの!?すぐいく!
樹音先輩は完全に記憶を失ってた。でもメモを読んで少しずつ記憶を回復させてきた。
神楽奈緒
神楽奈緒
一緒に行く?
黒田竜平
黒田竜平
コクン
車イスに乗せられて樹音先輩の病室にきた。
樹音
樹音
あれ?えっと…奈緒と…
神楽奈緒
神楽奈緒
竜平。
樹音
樹音
あははw冗談だよ。黒田竜平。俺らの一個下で11月7日生まれ。
黒田竜平
黒田竜平
わぁ!治ったんですね!
樹音
樹音
うん。
神楽奈緒
神楽奈緒
さて、今日は3人でお泊まり会、病院バージョンだな!
黒田竜平
黒田竜平
やった!今日いる?
神楽奈緒
神楽奈緒
いるよ。
黒田竜平
黒田竜平
ぎゅーして?
神楽奈緒
神楽奈緒
はいはい。
抱き締めてもらうと眠くなっちゃっていつもより心地よい眠りについた。

起きると樹音先輩と奈緒ちゃんの話が聞こえた。
神楽奈緒
神楽奈緒
竜平もうヤバイんだって…(泣)お腹の赤ちゃんどうしよう(泣)
樹音
樹音
奈緒も赤ちゃんも竜平が最悪亡くなったら俺が面倒見てやる。
黒田竜平
黒田竜平
奈緒ちゃん泣かないで。
神楽奈緒
神楽奈緒
りゅへ…(泣)
黒田竜平
黒田竜平
僕は居なくならないよ。ずっと奈緒ちゃんの心のなかにいるから。
神楽奈緒
神楽奈緒
りゅへ…大好き…(泣)
黒田竜平
黒田竜平
んふふ~
意識が戻らなくなる前にいろいろ準備しなきゃ。

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