「そう…、君はその道を選んだんだね。」
「このお話は、そんな君達のちょっとしたの厄災の物語」
久しぶりにまともに人と会話をした気がする。
私は人の声がぼやけて聞こえるし、ひとの姿もぼやけてみえて、最後にお母さんや友達の顔をしっかり見たのは何時だろ。
でもそんな私でも目の前にいる青髪の子はしっかりと見えた。
何?この子、私と同い年に見えるんだけど…、なのに、そんなご生活を?
「そうだったね。これが出会いだった」
「ほんとうに、着いて行ってよかったな、って、思ってる。」
……
「ありがとう。あなたの下の名前ちゃん。」
仲介役をカイトにして貰えることになってから、私の生活は安定しつつあった。
お母さんも私が普通に話せてるのを見て喜んでくれてたみたいだし、精神科の先生も安心したのか通院回数を減らしてくれた。
カイトはよくテレビに出てるギタリストを見てる、私とお揃いの制服を着たいと言い出した日はびっくりした。
[小6 冬]
「「ええ!?」」













編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!