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第3話

走馬灯を観ている。
567
2025/11/21 16:30 更新
トレイ
、は
リドル
トレイ?
トレイ
…ウソだろ
朝。ハーツラビュル寮。雑談室。
机の上にある───青緑の林檎。
誰が置いたのだろうか。
それは食べかけで、何故。ではなく汚いな、という感情が先に来る。

いつもと同じだった。

声も、態度も、見た目も、全部。
けれどそのリンゴを見た瞬間、トレイの時間が止まった。
トレイ
ごめ、リドル。俺は少し用事を思い出したんだ、だから…あー。何だ。とりあえず部屋へ戻ってくれ。
リドル
え?いや、でもそれは
トレイ
頼む。


いつになく真剣だった。
だから、だからそれなら仕方ないなとその場を離れた。───その行動で、その日の昼に後悔するとは知らずに。









 









 
昼。皆が食堂でお腹を空かせ、席を探している時間。

彼──トレイだけがそこに居なかった。
 
 
 


普通の生活って飽きますよね。
#監督生の故郷にある曲 #転生林檎 #自称普通の男
 

ハイテンポな間奏の曲の画面に映ったのは、まだ幼い──6〜8歳ほどだろう──トレイ・クローバーと、地面に置かれた“青緑の林檎”だった。
リドル
これは、朝雑談室にあった…
エース
え、なんの話っすか?
無理もない。朝の雑談室とは言っても、まだ6時にもなっていない時間だったのだから。
トレイ
『平凡な自分が嫌』
ラギー
んん?いつも自分は普通だとか言ってるッスよね、この人
トレイ
『なんでもない生活が嫌』
真っ白な空間から薔薇の王国のどこかだろう場所に変わり、真っ黒のフードを被った男か女か、人間か妖精かも分からない人から先程の青緑の林檎を買っていた。
トレイ
『胡散臭い売人から買った』
トレイ
『怪しい林檎を頬張った』
ケイト
…え??嘘でしょ?自分で怪しいって言ってるのに食べちゃうの!?
トレイ
『賢いワナビーはみんなやってる』
トレイ
『一端の何者かに』
トレイ
『生まれ変わってやり直せる』
トレイ
『転生林檎』
ヴィル
ワナビー…〜気取りとかっていう意味だったわよね。それに生まれ変われるなんて…胡散臭い
レオナ
「一端の何者かに」ってのも不確定すぎて気味が悪ィな…
リリア
転生林檎。もしその名の通りなら、その林檎を食べるだけで死ぬという意味じゃろう?
その後など誰にもわからんじゃろうに…幼子の考えは理解できんのぉ
そんな会話をしていると、また場面が切り替わる。
そこには先ほどの幼いトレイが表彰台のような場所に笑顔で立ち、周りに賞賛されている姿だった。
トレイ
『ある表現者になった』
トレイ
『全世界で賞賛された』
トレイ
『自分は特別で他は凡人で』
トレイ
『その才能に酔いしれた』
綺麗な、もはや胡散臭いと感じていた笑顔はその瞬間歪(ゆが)み、まるで自分が世界の中心だ、とでもいうような笑みとも取れる歪(いびつ)な笑顔を作った。
フロイド
あは、こんな経験したから俺は今こういう人格なんですぅ〜ってことぉ?
場面は更に変わり、彼等を横から見るという構図になった。
そこにいるのは───
トレイ
『だが人を愛する才能はなく』
トレイ
『愛する仲間は去っていった』
そこにいたのは、彼に背を向けたのは、ケイト、レオナ、ヴィル、ルーク、イデア、リリアだった。
イデア
…エ?なぜに拙者????
アズール
うるさいです今シリアスでしょうが。貴方が喋ると途端にシリアルになるんです、黙りなさい。
オルト
アズール・アーシェングロットさんはいつにも増して兄さんに辛辣だね!
トレイ
『あー』
トレイ
『また』
トレイ
『ダメでした』
後ろを向き──視聴者から見れば左を向き歩いて行った彼らを無視し、アングルはトレイに寄せられる。

そこにいたのは、諦めとも虚しさとも、悲しさとも取れる、似たような、けれど全く違う感情に支配される顔だった。
トレイ
『転生しよう』



   ───林檎を頬張った。


 
ジャミル
「また」?
ふぅん…これで何度目なんだか。
カリム
ジャミル、怖いことは言っちゃ駄目なんだぞ?ほら、みんな倒れちまってる!
トレイ
『ある発明家になった』
そこには今より老けたかな?というサイエンス部と似た──つまり、実験の際に着るような白衣を纏ったトレイだった。
トレイ
『世紀の大発明をした』
トレイ
『世界が平和になりますように』
トレイ
『本気で心から願った』
キラキラと輝く瞳はどこまでも純粋無垢で、なるほどこれは。研究に人生を費やしているのだろう。

そう感じさせられるような目だった。
ラギー
うわぁ…キッショ。RSAッスか?反吐が出る
トレイ
『だが発明は兵器利用されて』
トレイ
『残酷な血の雨が降った』
ジェイド
まぁ、でしょうね。
先程では異なり、その目は絶望、怒り、裏切りなどの感情で支配され、先程の面影は全く無かった。

そんな彼の前、後ろ、右、左。どこからでも老若男女問わず悲鳴が、潰される音が、爆発音が轟く。

その中にはジャック、アズール、ジェイド、エペル、オルト、シルバーの声も混じっていて。


彼は、その中心で。
トレイ
『あー』
爆破される
トレイ
『また』
    と、
トレイ
『ダメでした』
  共に。
トレイ
『転生しよう』



   ───林檎を頬張った。


 
ジャック
まさか、今この瞬間も転生してる最中、なんてことないよな。
エース
え。
チ───(´-ω-`)───ン
トレイ
『才能がないからチェンジ』
次の瞬間にはデフォルメされたトレイが機械で左へ左へと運ばれ、
トレイ
『またリセット』
グチャ。

黒の血飛沫が飛ぶ。
エペル
う、 ”
トレイ
『頭悪いからチェンジ』
トレイ
『またリセット』
グチャ。

真っ黒な血飛沫が飛ぶ。
リリア
リアルじゃのぉ
トレイ
『人生の攻略法』
トレイ
『幸福の必勝法』
トレイ
『見境ないね』
トレイ
『「自分」が消えちゃったの?』
場面が変わり、トレイが走り出した。
トレイ
『くりかえし』
走って。
デュース
…足、血まみれじゃないか…?
リドル
…!?トレイ、もう走らなくていいから!!!
トレイ
『くりかえし』
走って。
ヴィル
痛々しいったらありゃしないわ…
トレイ
『生まれ変わり』
走って。(ま た 死 ん で 。)
トレイ
『山積みの亡骸の上でダンシング』
また死んで。(そ   れ   で   も   進   ん   で   。)
イデア
沢山の骸骨の上に立ってるトレイ氏怖すぎワロ…えない……
トレイ
『リインカーネーション』
「   」
トレイ
『リインカーネーションの悲痛な叫び』
叫んで。(悲 鳴 を 聞 い て 。)
う、もむり…ぉ”エ、
トレイ
『愛して』
トレイ
『愛して』
トレイ
『嫌』
マレウス
祝福をやろうか…?
レオナ
おい早まるなトカゲ野郎
トレイ
『くりかえし』
転んで。
トレイ
『くりかえし』
転んで。
トレイ
『生まれ変わり』
転んで。(諦めたくなって。)
オルト
…現段階で124回目の生まれ変わりだね!
アズール
その情報全くいりませんよ??
トレイ
『きらめく似たり寄ったりのストーリー』
諦めたくなって。(動 き た く な く な っ て 。)
トレイ
『リンカーネンション』
「   」
トレイ
『リインカーネーションの果てのオーバーキル』
殺して。(誰かに殺され続けて。)
エペル
ひ、ッ
トレイ
『どうして』
トレイ
『どうして』



   ────林檎を頬張った。


 
ジャミル
もう頬張るなよ
トレイ
『ある救世主になった』
今よりも数年若い、まだ10代前半だろうトレイが様々な人種の彼等彼女等に、ハーツラビュル寮生を始めとしたリドル、ラギー、フロイド、ジャミル、マレウス等に期待の目を浴びせられていた。

それは後光の効果もあるのだろう、まるで、まるで神のような…もしくは、それ以上のナニカのようにも見えた。
フロイド
てかこれぇ、カニちゃんとサバちゃん、ラッコちゃん、ワニちゃんまだ出てないけど出るのぉ?
ケイト
そういえばまだエーデュースちゃんたち出てないよね
トレイ
『無償の愛を分け与えた』
その目はどこか凪のように静かで。
トレイ
『たくさんの人が慕い尊敬し』
トレイ
『老いも若きも頭下げた』
それに対しトレイは満足気に目を細め、口角を上げ、皆の頭を撫でた。
トレイ
『だが純粋すぎて悪に騙され』
トレイ
『骨までしゃぶられてしまった』
エース
……………あ”?
ラギー
どうどうエースくん
 
事後、なのだろう。
とてもじゃないが人には見せられないような風体をしていた。

ソレにどこか性的に感じた者もいるようで。そんな自分に自己嫌悪したのか、吐いている者も出始めた。
まさに地獄絵図である。
カリム
……………………
ジェイド
カリムさん?
トレイ
『あー』
静かな目は空を見上げ。
トレイ
『また』
口は自称気味に笑い。
トレイ
『ダメでした』
前を向き。
トレイ
『転生しよう』



    ────林檎を頬張った。


 
も”ぉ”頬”張”ら”な”ぐ”で”い”い”じ”ゃ”ん”!!!!!
トレイ
『ある革命家になった』
今の倍ほどの年齢、まぁ世間で言うイケオジに足を突っ込んでいるトレイが映った。

彼はお世辞にもオシャレ、という服装ではないが、それでも威厳の感じる容姿だった。
トレイ
『変な綺麗事を嫌った』
トレイ
『正直者が馬鹿を見る世界でルールを疑い戦った』
小さな子供達の、エース、デュース、カリム、セベクの頭を撫でるその姿は聖母でも神でも、ましてや女神でもなく。
それよりも近い。
けれど手の届かない場所にいる彼はきっと、子供達(後  輩  達)にとっては自分の王のような、絶対的な存在だったのだろうことが伺えた。
エペル
毎回なんとなく納得できるメンバーなのほんと、ほんと…!!!!!!
トレイ
『だが手に入れた力に溺れ』
トレイ
『平和ごと燃やしてしまった』
リリア
は、?
燃えていた。
トレイの言葉の通り、燃えていた。

そこはつい先程映された子供達の拠点で。

トレイの目は、自責の念とどこか達観的な感情を持った、前よりは幾分が分かりやすいくせに何処か不気味な瞳だった。
トレイ
『あー』
笑った。
トレイ
『また』
それは自称でも、乾いても居らず。
トレイ
『ダメでした』
心底どうでもいいのだろう。
トレイ
『転生しよう』



   ────林檎を頬張った。


 
レオナ
…ハ。もうとっくに狂っちまったってか?
トレイ
『人望がないからチェンジ』
先程と同じく、デフォルメされたトレイの姿が映される。
トレイ
『またリセット』
グチャ。

真っ黒な血飛沫が飛ぶ。
リドル
ぅ”…
イデア
…見たくないなら見なくて良いのでは?
リドル
でも、これはトレイが出てるから。
トレイ
『大義がないからチェンジ』
トレイ
『またリセット』
グチャ。

何も映さない血飛沫が飛ぶ。
エース
ひ、っ…
ケイト
…見なくてもいいんだよ、エースちゃん
エース
いやです。俺は最後まで見ますよ
トレイ
『快楽の奴隷』
トレイ
『インテリの亡霊』
トレイ
『異世界でも現実はシャバかったよ』
ヴィル
…そんなの当たり前じゃない。
映画でもないんだから。
トレイ
『くりかえし』
笑って。
トレイ
『くりかえし』
笑って。
トレイ
『生まれ変わり』
笑って。(どうでも良くなった。)
オルト
…現在、271回目。
アズール
途方もないですね、本当に。
トレイ
『歴史なき無教養のアイムソーリー』
どうでも良くなった。(投  げ  出  し  た  く  て  も  無  理  だ  っ  た  。)
トレイ
『リンカーネンション』
「   」
トレイ
『リンカーネンションの悲痛な叫び』
叫んで。(悲 鳴 を 聞 い て 。)
トレイ
『愛して』
トレイ
『愛して』
トレイ
『嫌』
ジャミル
「殺して」の間違えだろ
トレイ
『くりかえし』
目を逸らした。
トレイ
『くりかえし』
目を逸らした。
トレイ
『生まれ変わり』
目を逸らした。(見  ら  れ  な  い  よ  う  に  蹲  っ  た  。)
トレイ
『100回やっても失敗のラブストーリー』
見られないように蹲った。(ど  こ  に  い  て  も  誰  か  が  い  た  。)
トレイ
『リンカーネンション』
「   」
トレイ
『リンカーネンションの果てのオーバーキル』
殺して。(誰かに殺され続けて。)
トレイ
『どうして』
トレイ
『どうして』



    ─────林檎を頬張った。


 
マレウス
…人の子とは、愚かなものよ
フロイド
もうそーいう次元じゃないでしょ。たぶん
トレイ
『ある冒険者になった』
今と同じくらいの年齢だろうトレイが、洞窟の中を彷徨っていた。
トレイ
『理想を求めて旅立った』
仲間は、いなかった。
ラギー
一人ッスか。遂に
トレイ
『無謀な挑戦でも貫く姿勢に人々は感動した』
その中に、トレイの知る者はおらず。
独りきりだった。
トレイ
『だが理想を求めるがあまり』
トレイ
『罪のない人が犠牲になった』
トレイ
『あー』
冷たい視線。
レオナ
………………気持ち悪ィ
トレイ
『あー』
射抜くような瞳。
リリア
まるで戦地に赴く武人のようじゃな
トレイ
『またダメ?』
青緑の林檎を、手に、取る。
トレイ
『どこへ向かうのだろう?』
そして、噛じ、─────
エペル
暗転、?
トレイ
『くりかえし』
戻る。
カリム
お?
トレイ
『くりかえし』
戻る。
ジェイド
巻き戻っていますね。
トレイ
『生まれ変わり』
戻る。(屍を越えて行く。)
イデア
……世の理から外れ過ぎでしょ。今更だけど
トレイ
『山積みの亡骸の上でダンシング』
屍を越えて行く。(元  の  世  界  へ  、  戻  る  た  め  に  。)
ケイト
あと、少し。
トレイ
『リンカーネンション』
「   (帰  り  た  い)」
リドル
もう少し…!
トレイ
『リンカーネンションの悲痛な叫び』
叫んで。(悲 鳴 を 上 げ て 。)
トレイ
『愛して』
トレイ
『愛して』
トレイ
『嫌』
トレイ
『転生林檎』
走る(死    ぬ)
トレイ
『転生林檎で生まれ変わり』
転ぶ(諦   め   る)
トレイ
『転生林檎』
笑う(如何でも良い)
トレイ
『転生林檎で限界知ったり』
目を逸らす(見  な  い  よ  う  に  蹲  る)
トレイ
『転生林檎』
動けなくなって。誰かに視られて(観  ら  れ  て)いるのが恐くて。
トレイ
『転生林檎で一巻の終わり』
それでも、進んで行く。屍を越えて、戻って(還  っ  て)行く。
トレイ
『どうして』
青緑の林檎を手に取る。
トレイ
『どうして』
噛ろうと、して。
トレイ
『ああ転生が終わった』
エース
よ、かったぁぁぁ………
────────「   」
トレイ
『平凡な自分に戻った』
トレイ
『悲しいけどなんだかホッとした』
ヴィル
いつものトレイね。
トレイ
『さぁ自分はどうしようか』
薔薇を塗ろう(ドゥードゥルスート)。

どこからか聞こえた、声。
マレウス
は。?
トレイ
『シラフに戻ったらみんなやめてく』
画面が真っ黒に塗りつぶされる。
アズール
これは、
トレイ
『自分が自分であるために』
黒が、白に、変わっていく。
ラギー
それは、それだけはダメッスよ
トレイ
『ゴミ箱に捨てた』
そこにいたのは。
エース
ぁ、ぁあ…嘘だ。嘘だ!!!!
トレイ
『転生林檎』
リドル
ットレイ!!!
ケイト
「舞い散る手札(スプリット・カード)」!
オレくんたち、トレイくんを探して!!






































































        “オーバーブロット”


 



オンボロ寮の地下にて。
(なまえ)
あなた
皆ヤバすぎるwww
トレイ
阿鼻叫喚すぎて草……



食堂のとある一角にて。
シルバー
みんな慌てててガチおもろすぎる。写メ撮りたいけど流石に無理ぽ☆
ルーク
そんなのやり始めたら思わず爆笑する🤣🌿
ジャック
wを🌿で表現する人始めてみました。
デュース
それな。てか3pも美味しいよね
セベク
欲望に忠実すぎるなコイツ
デュース
4pも好きだよ???
ジャック
雑食すぎますね…
デュース
テヘペロ☆
作者
作者
ごめんなさいもう作り始めるまでの時間が長すぎました。
作者
作者
放置何日…?もう一ヶ月半以上??早すぎる
作者
作者
でも作るのに丸々3時間くらいかかったからセーフセーフ(?)
作者
作者
てかてかてかいつの間にか☆50超えてたんですが夢ですか???まだ二話しか出してなかったんですけど嬉しすぎますって!!!!!

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