場所は、ロスサントス郊外の無人倉庫。
あえて中立地帯。
誰の縄張りでもない。
薄暗い照明の下、三人が向かい合って座っていた。
ヴァンダーマー。
MOZUのボス。
レダー・ヨージロー。
868の中核。
Mon D。
ALLINの顔役。
先に口を開いたのは、ヴァンダーマーだった。
低く、感情を乗せない声。
レダーが、肩をすくめる。
Mon Dが、苦笑する。
ヴァンダーマーの目が、わずかに細くなる。
その言葉に、場の空気が一段落ちる。
レダーが言う。
Mon Dが、指を組む。
ヴァンダーマーは、即座に否定する。
二人が、ヴァンダーマーを見る。
レダーが、低く笑う。
Mon Dが、静かに言う。
一瞬、沈黙。
ヴァンダーマーが、結論を口にする。
レダーが、頷く。
Mon Dは、少し考えてから言った。
立ち上がる音。
ヴァンダーマーが、最後に言う。
レダーが、口角を上げる。
Mon Dは、静かに上着を羽織る。
三人は、別々の出口から去っていった。
同じ結論を、それぞれの言葉で抱えながら。
── 猛獣には、触れるな。
それが、裏社会に共有され始めた新しい常識だった。













編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。