暇くんは パッと 桃神くんの口を
押さえていた 手を 離した 。
桃神くんは 咳をし 、走った後みたいに
息が荒くなったが すぐ元に 戻っていた 。
私が話を戻すと 、暇くんは
「 嘘だろ!? 」とでも 言いたそうな 反応をし
猫が威嚇する みたいに 桃神くんを 睨みつけていた 。
さっき から なんなんだ この後輩 … 、
焦らされて 理由が 逆に気になるし 、
桃神くんは 、目で 何かを訴える 様に
何も喋らず こちらを見てくる 。
「なんでそんな事言うの … 、」
そう 言いたそうだった 。
あぁ 、聞くべきじゃ なかった 。
別に嫌なわけ じゃない のに 、
私は この時 確信した 。
この人は これからの学校生活で 止める事なく
ずっと 私に絡んでくるのだと 。
気づけば 時間は あっという間に 過ぎており
生徒の下校時間が だんだん 近づいていた 。
あれからも 桃神くんと すちくんは
帰ることなく 、まだ図書室に 留まり 喋っていた 。
暇くんは 「 まじ最悪 … 」っと
呟いて 机に うつ伏せに なってしまった 。
そんな暇くんを 起こそうと
すちくんは 、「 ひまちゃん 仕方ないよ … 、 」
と 同情する様に 背中を さすっていた 。
桃神くんは 、待って と言う様に
そっぽ向いて 頬を膨らます 暇くんに
「 マジごめん 悪気はないから!! 」
と 言って 、涙目になりながらも
暇くんの肩を 前後に激しく揺らしていた 。
わあ ジェとコースター乗ってる
感覚味わえそう … 、 (
桃神くんは 先生の真似を して 話した 。
それに対し 暇くんは 「めっちゃ似てんじゃん ( 笑」
と 腹を抱えて 爆笑していていた 。
別に私は 仲良いと 思ってるんだけどな … 、
… 暇くんだけ しか 居ないけど
どちらかと 言えば 、去年の私たちと
今の三年生 … 去年の二年生が
特別仲が良すぎた 、っと いうだけな 気がする 。
そんなの聞いてない __________ ッ
そう言おうと した時だった 。
最終下校の チャイムと放送が流れて
私の言葉は 遮られてしまった 。
あっけに 取られて いると 、気づけば
暇くんの姿は 図書室には もうなく
帰ってしまった様だった 。
驚いて 腰が抜け 、図書室の床に
座り込んでしまっていた 。
そんな私に すちくんは 手を差し伸べた 。
その手を取ると 、一気に 引っ張られ
なんとか立つことが 出来たが
勢いに耐えられず 、私は ふらついてしまった 。
どん ッ __________ !!
まだ すちくんの 手を握った まま だったので
もちろん 私と一緒に 彼もふらつく 。
壁が近く なんとか 床に倒れることは 防げたが
壁には 本棚があったので 、私は本棚に ぶつかった 。
その上から 、すちくんが 覆う様に 倒れてきた 。
片手は 私と手を繋ぎ 、もう片方は 本棚に
ついて 体を支えていた 。
はい 、つまり 壁ドン状態です 。
「 どういたしまして 」と 言いながら
すちくんは 倒れた衝撃で
本棚から落ちた 本を 一つ一つ 拾っていた 。
なつ side
ただいま 現在 俺は先輩を待っている 。
原因は 先輩を図書室に 置いてきたこと
らんは 俺と一緒に 階段を 降りてきたので
今 図書室には 、先輩とすちが 2人でいる 。
そんな会話を しながら
校舎内の階段を 上がっていく 。
流石に 遅すぎだろ 先輩 、せっかく待ってるのに 。
階段を上がってすぐ 、図書室の 扉が開いて
いたので 中が見えた 。
その一瞬の瞬間を 俺はしっかりと 目に捉えた 。
先輩がふらつき 、それに 釣られて
すちも 一緒に倒れる姿 。
ドンッ と 大きな音と 共に 、後ろの本棚に
入っていた 本が ぱらぱら と 落ちていった 。
どこから どう 見ても壁ドン 。
でも この角度から 見たら 、2人は恋人で
キスしている 様にも 見える 。
そんなわけない 、それはちゃんと
俺の目で見たはずなのに … なんでか … 、












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。