海の音だけがザバザバと聞こえていた。
違うって言いたいのにやっぱり口は上手く
動かなくて、いい言葉が見つからなくて
また悲しい顔をさせてしまう。
海の水がくるギリギリのところで話していた
私達を遮った声の方を見る……あれ、どこ…?
「ここだよー」って言葉に反射的に聞こえたほう、
そう、下を見ると……ちっちゃい女の子。
しゃがみ込んで女の子と視線を合わせて
おどおどしてしまっていると、風楽さんが
流石と言おうか親しげに優しく問いかける。
お母さんが居ないことに気付いたのか、
今にも泣き出しそうにうるうると目を涙で
いっぱいにする女の子。
私と風楽さんはそれを見てギシッと音が
鳴りそうなぐらい顔を固めてしまう。
ど、どうしよう泣き止ませる方法なんて
知らないよ…!?!
どうにかして泣き止ませようとわちゃわちゃ
しだすと、女の子が大きく声をあげる。
「うん!!」って元気よく風楽さんに
頷いている女の子に、女の子のお母さんと
共にくすりと笑ってしまう。
本当に一瞬だけだったのにこんなにも
感謝されると思ってなかったなあって…。
な、何を言っているんだ風楽さんは…!!
何今はって、本当に何言ってるの…!!!
さっきの気まずい雰囲気はどこにいったのやら
風楽さんがいつものようにからかうように
くすくすと笑っている。またからかわれてる…!!!
ペコリとお辞儀した女の子とお母さん。
最初にあげると言われた、沢山残ってしまった
らしい花火が出来る物が入った袋を片手に
やっと落ち着いた私の顔を風楽さんが覗き込む。
また、風楽さんが悲しそうな顔をする。
……ずるいってこういうことですよね
なにか、言おうとしてパクパクと口を動かす。
でも勇気が出なくてまた閉じる。その間にも
風楽さんの眉の端が垂れ下がっていく。
…ああ、もう!!!!
ヤケクソ半分で叫ぶようにそう言って、
「せっかくなので花火しますよ!!」と
不要に大きい声でそう言う。
「センパイセンパイ!!言ったよね!?」と
うざ絡みをしてくる風楽さんを軽くあしらって
バケツに水を入れてくるように言い渡す。
ジワジワと熱くなっていった耳を風楽さんが
戻ってくるまでになんとか戻そうとすること
しか出来なくて。
風楽さんのあの表情までもがからかいだったら
どうしようって急に心配になって、なぜか少し
胸が針で刺されたかのようにちくりと痛んだ。
活休中ですがお久しぶりの更新失礼します✊🏻♡
実は私、楼朔あまね。下記の【きゅーえすコンテスト】にて"優秀賞"を受賞いたしました‼️🥹
とてもとても嬉しくて、更新を楽しみにして下さっている方の感想を間近で聞けたためモチベがアップし感謝を小説でも伝えたくなり、唐突に更新失礼しました❕️まだまだ未熟な文章らですがこれから沢山精進していけたらなと思います❣️改めて、受賞ありがとうございました🥹💖
⬆️⬆️ 素敵な小説コンテストの🔗です‼️
沢山素敵な作品が応募されていて、受賞していたりしているので是非とも覗いてみてほしいです🥹❕️











編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。