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第35話

35.
1,532
2023/12/07 13:00 更新
🩷「あなたちゃん。」



「はい!」



阿部ちゃんが少しだけパソコンを触っている間
俺にはあなたちゃんに伝えたい事があった。



🩷「はじまりは特殊だったかもしれないけど…
阿部ちゃんさ、あなたちゃんの事
ほんとに大好きだからさ。」



「…はい。」



🩷「それに、ほんとに良い奴だから。」



「…知ってます。」



🩷「…あざといし、たまに理詰めしてくるけど」



と言うと笑うあなたちゃん。



🩷「…大切にする方法は色々あると思うけど…
阿部ちゃんは多分どストレートだから。
…どストレートに大切にされてね?」



「………はい!」



💚「…もう終わるよ~」



🩷「「はーい」」



仕切りの向こうから阿部ちゃんの声がして
2人で大きな声で返事をした。

そしてその後、小さな声で言った。



🩷「阿部を、よろしくお願いします」





事務所からの帰り道、あなたちゃんに聞く。



💚「待たせてごめんね?
行ったついでに少しだけ確認したくて。」



「ううん、大丈夫」



💚「…佐久間、変な事言ってなかった?」



「大丈夫だよ笑」



💚「笑うって事はなんか聞いたんでしょ?」



「なんでもなーい!笑」



💚「…何言った、あいつ…」



佐久間はまた後日問い詰めることにして
俺がプレゼントした手袋をはめた
あなたちゃんの手を握る手にグッと力を込める。



「ん?」



💚「……これからはずっと、1番近くで見てていい?」



「…私も見てていい?」



💚「いいよ?」



「いいよ?」



足を止めて顔を見合わせる。

ふっ、とお互いに笑顔になったらまた歩き始める。






もしかしたら一目惚れだったのかもしれない。


初めは仕事だった。


次は頼まれたからだった。


でも今は自分の意思。


そしてこれからは俺の願望。









君を



君の笑顔を



1番近くで見つめていられますように



そして



その笑顔を守れますように



自信を持って君に触れられる



俺でいられるように


2023.12.7      𝑒𝑛𝑑   𓏲𓎨

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