第38話

学級裁判
254
2026/04/06 08:00 更新
ーー寧々と冬弥のクラスで
モブ
えーとですね
モブ
とりあえず担任不在ですけど
※このモブはクラス委員みたいなやつです
モブ
学級裁判、始めようと思います
※この学級裁判はすごくオリジナルルールなので絶対に真似しようだなんて思わないでください
全員
はい
モブ
被告側、青柳冬弥さん
草薙寧々
被告側って…
青柳冬弥
………はい
モブ
原告、井治木たねさん
井治木 たね
はぁい
井治木 たね
被告側弁護人、草薙寧々さん
草薙寧々
はい…
草薙寧々
(なんでこんな茶番…)
モブ
原告側弁護人、モブさん
モブ
はい!
※決して一人芝居ではありません
 別人です
モブ
今回の内容は、青柳さんは名誉毀損罪に当たるか?です
モブ
準備は整いましたか?
草薙寧々
被告側、準備完了です
モブ
原告側、準備完了です!
モブ
それでは学級裁判を開廷します
モブ
被告は証言台へ
モブ
(弁護人)じゃあ尋問させてもらいます!
青柳冬弥
…なんだ
モブ
あの音声はどこで入手したんですか?
青柳冬弥
…音声?
モブ
とぼけたって無駄です!
モブ
あの音声は何だったんですか?
青柳冬弥
…説明しなかったか?
モブ
今ここでしてもらいましょう!
青柳冬弥
あの音声は、学校の屋上に続く階段についてる監視カメラの音声だ
モブ
それを証明するものは?
青柳冬弥
事務員さんに聞けばいいんじゃないか?
モブ
…そうですか
モブ
こちらからは以上です
草薙寧々
ではこちらから
草薙寧々
まず、なぜこのようなことをしようと思ったんですか?
青柳冬弥
…井治木がやったことを覚えているか
草薙寧々
ええ、もちろん
モブ
あれは井治木さんがされたことじゃ…!
草薙寧々
尋問中です、黙っててください
モブ
うっ…
草薙寧々
それで?
青柳冬弥
それ相応の報いが必要だと思ったんです
草薙寧々
はい
青柳冬弥
しかし、非合法な手段に走るのは得策ではないと判断したんです
草薙寧々
だから、あの音声を流した、そうですね?
青柳冬弥
はい
青柳冬弥
井治木が司先輩を情報の操作によって陥れたように
青柳冬弥
俺はその操作された情報を元に戻したに過ぎません
草薙寧々
なるほど
草薙寧々
それでは尋問を終了します
モブ
では原告、証人尋問をします
モブ
原告、証言台へ
井治木 たね
はぁい♡
モブ
それでは尋問を開始します
モブ
あなたは彼に何をされたのですか?
井治木 たね
え〜私?
井治木 たね
えっとねぇ、なんかガセネタみんなの前で流されたんだけどぉ
井治木 たね
ほーんとおかしいって!メーヨキソンザイってやつだよねぇ!
モブ
そうですね
井治木 たね
そのほかには?
井治木 たね
そのほかにはぁ、私のエ〇クスアカを通報しまくったんだよぉ〜!
モブ
まあそれは今回と関係ないかぁ
モブ
ちなみに、井治木さんはあの音声をガセ、と主張しますか?
井治木 たね
もっちろんだもん!
井治木 たね
そゆことで!
モブ
はい、尋問を終了します
草薙寧々
ではこちらから行きます
草薙寧々
一つ問います
草薙寧々
あなたは青柳くんのあの音声がガセという証拠はあるんですか
井治木 たね
証拠…?
井治木 たね
だってだって私、天馬先輩に切りかかられたのよ!
井治木 たね
それで傷口だってできた!
井治木 たね
おかしい!
草薙寧々
それでもね、こっちにはあの音声がガセじゃないって証拠があるんです
草薙寧々
まずこの音声、聞いてもらいましょう

「すみません、先生、井治木さんの傷について教えてもらっても構いませんか」

「えーでも、守秘義務が…」

「お願いします。血が出ていたか、出ていなかったかでいいんです」

「うーん…、それだけなら…。
 血は出てなかったですね。傷自体はもう塞がってましたし。」

「それだけでいいんです。ありがとうございました。」
モブ
これは…?
草薙寧々
保健室の先生の証言です
草薙寧々
そしてもう一つ
寧々はそう言うと、一枚の写真を見せた。
草薙寧々
これは当時の使われたカッターです
草薙寧々
皆さんも見たんじゃないですか?
モブ
見たは見たけど…
草薙寧々
そしてこのカッター、血のように見えるもの、色をよく見てください
草薙寧々
何色です?
モブ
茶色ですね…
草薙寧々
そうですね
草薙寧々
この写真はあの事件の時に撮ったものです。
草薙寧々
刺されたと思わしき時刻の5分以内に撮られたものです
草薙寧々
写真提供は同学年の白石さんです
草薙寧々
色を見て違和感ありません?
モブ
違和感…、というと?
草薙寧々
5分も経ってないのに血がこんなに、しかも茶色に変色している
草薙寧々
写真を見る限り、乾いていてどうも切られた直後には見えないでしょう
草薙寧々
そして血のつき方も不自然です。
草薙寧々
普通、数分で止血する怪我でこんなにカッターの背まで血がつくでしょうか?
モブ
確かにつきませんね
草薙寧々
そしてまだあとひとつ証言があります。
草薙寧々
お隣のクラスの東雲くん
草薙寧々
彼は事件当時井治木さんを保健室まで連れて行きました
草薙寧々
そしてその時の怪我の状況について話してくれたのがこの音声です
「怪我の状態?フツーに瘡蓋があったな」

「なんでもう瘡蓋できてるのか聞こうとしたらめちゃくちゃブチギレられた」

「まあ、すごく治癒能力が高いんだろ」
草薙寧々
すごい最後適当ですが彼の証言は本当です
草薙寧々
そして、カッターキャーが起こったその瞬間を見た人はいますか?
モブ
…みんな叫び声を聞いて駆けつけたと
草薙寧々
それはつまり目撃者がいない・・・・・・・
草薙寧々
原告と被害者以外に現場状況の証言はできないのです
草薙寧々
以上の理由より、被告側はあの音声データはあり得ると主張します
モブ
異議あり!被告側の弁舌には信用性がありません!
モブ
写真も簡単に加工できるし、証言もそう言うようお願いしたのでは?!
草薙寧々
異議あり!法廷で虚実の証拠は提出不可です
草薙寧々
そして原告側に加工の可能性を証明するものはありますか?
モブ
うっ…
モブ
…ありません
モブ
それでは原告側の異議を却下します
草薙寧々
さて、井治木さん。もう一度お聞きします
井治木 たね
な、なによ!
草薙寧々
青柳くんのあの音声がガセという証拠はあるんですか?
井治木 たね
………だから、私斬りかかられたって言ってるじゃん!
草薙寧々
今はそこは論点ではありません
草薙寧々
あの音声が加工されたものなのか、その証拠はありますか
井治木 たね
な、…い…です
草薙寧々
それでは尋問を終了します
井治木 たね
さて、最終弁論に移りましょう
井治木 たね
まずは原告側から
モブ
はい、原告側は原告は名誉毀損により精神的苦痛を訴えております。
モブ
そして先ほどの尋問からも音声の正当性を確認できませんでした
モブ
よって有罪と主張します!
モブ
次に被告側
草薙寧々
(そろそろこのくだらない茶番も終わらせよう)
草薙寧々
はい、被告側は、先ほどの証拠提出より
草薙寧々
あの屋上の事件は原告の自作自演と考えます。
草薙寧々
事件など存在せず、無実の人を我々はずっと責め立てていたのです!!
モブ
うそぉ?!
モブ
でももし本当だったらそうなんだよな…
モブ
すごい筋通ってるし…
草薙寧々
そして先ほどの尋問より
草薙寧々
被告は「非合法な手段は得策ではない」と言っていました
草薙寧々
つまり、もしあの音声データが偽物の場合被告には何の得もありません
草薙寧々
これらよりあの音声データはあり得たものであり
草薙寧々
名誉毀損には当たらないと考え無罪を主張します!
井治木 たね
…わかりました
モブ
ではこれより投票を行います
モブ
私たちで決めましょう
モブ
このデータは本物か、偽物か
モブ
そして事件はあったのかなかったのか!
続く
長くなってごめんなさいm(__)m

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