第17話

上から目線
109
2025/07/16 10:00 更新
ぬし
ぬし
UpLt







──入学式。

新しい教科書を両手に廊下を歩く。
これからの新生活に期待するような、胸を膨らませるような、明るい声が辺りを囲む。

たくさんの、輝かしい笑顔が隣をすり抜ける。

中学と同じく、私はボッチの道を辿るのだろうか。
Lt
…。

春風。暖かい。

水色の髪が視界の隅を掠った。
Lt
…ねぇ、

考えるよりも先に声をかけてしまった。

後ろ姿は可憐なる美少女のように見えたが、振り返った彼女……は、少女じゃなかった。
Upprn
ん?何かありました?

引き締まった顔立ちの美少年。

声をかけたからには、
今更引き下がる訳には行かない。
Lt
と…もだちに、なれ。
Upprn
はっw
Upprn
初対面なのに命令口調なんだww
Lt
ぐっ…

顔がほてるのを感じた。
Upprn
面白いねぇ、君。
Upprn
いいよ。友達になってやる。
Lt
え?

ポカン、と。
死んだ魚の顔のようだったと彼は語っていた。
Upprn
あれ?お願いして来たのはそっちじゃなかった?w
Lt
それは!…そうだけど、
Upprn
君、名前は?
Lt
あかり
Upprn
そう、灯ね。
俺は海善かい。よろ。

そう言ってニカリと笑うと、そのまま隣の教室へ姿をくらました。







Upprn
おはよ。

Upprn
…おはよってば!

びくり、と肩を震わす。

まさか自分が呼ばれてるとは思わなかった。
Lt
あ、おはよ。

Upprn
なぁ、お前、
その前髪邪魔じゃねぇのか?
Lt
別に?
Upprn
ほれ、やるよ。

手を引かれ、何かを握らされる。
Upprn
これ付けて明日から登校しろ。
Lt
はぁ…?
Upprn
それじゃ、

拳を開くと赤いヘアピンが3つ。あった。
Lt
…ありがと!

とうに踵を返して廊下を進んでいた彼は、こちらを振り返らずに手だけ振り返した。

─────これは髪の毛のうねりが気になる梅雨の話。





Upprn
ねぇ、
Lt
ん?
Upprn
この夏、どーせお前暇だろ。
Lt
…まぁ?
Upprn
なら俺に勉強教えろ。





Lt
は?
Upprn
…ス◯バ!奢るから!
Lt
はっ、
Lt
追試オンパレードのお前に付き合うなら1人でいる方がマシだし〜?w
Upprn
えー…せっかく俺が週一ス◯バ連れて行ってあげるってんのに…。
Lt
え?週一?
Upprn
うん。w
Lt
なら行く。
Upprn
んじゃ、毎週月曜、
お前ん家行くわ。
Lt
え?住所教えたっけ?
Upprn
だってそのピン、GPS機能付いてるもん。





Lt
は?
Lt
え、キモいキモいキモすぎる
Upprn
気づいてなかったんだww
Lt
もしもしポリスメェェン!!!!!
Upprn
え、ちょ、それだけは勘弁!!


その後、雑貨屋さんに行って新しい白いヘアピン買ってもらった。

しかも、ス◯バには「連れて行く」だけで最初の一回しか奢ってもらえなかった。

─────胸糞な夏の思い出。





Upprn
また会ったなw

廊下に木霊する足音が隣で止まる。
Lt
…そんなこと望んでませーん。
Upprn
望んで無くても会う俺たちって、運m
Lt
殴るぞ
Upprn
は?いいよかかってこいよw
Lt
Upprn
あれぇ?出来ないんだ?ww
Lt
だって、大事な人は傷つけたく無いし。
Upprn
…はっ、え?
Lt
んじゃ。
Lt
休日散々会ってるお前と平日まで顔合わせるの億劫だから。

死んだ魚の顔の称号は、お前のもの。

─────これはちょっと勝気になった秋風の中の話。





Upprn
暑いな。
Lt
寒いわお前が着込みすぎ。

コートで雪だるまのようになった彼を嘲笑う。
Upprn
へぇ?寒いんだ。

雪だるまからマフラーが解け、私にかけられる。
Lt
…あったかい。

人の温もりがそのまま伝わる。
Upprn
ふぅん、それは良かった。
Lt
ありがと
Upprn
んー?なんて?
Lt
…ありがと!
Upprn
えー聞こえないなぁ〜w

片手で彼の右耳を掴む。
Lt
あ゛り゛か゛と゛!!!!!
Upprn
聞こえました聞こえました申し訳ございません…っっ。


─────これは寒さを笑いで吹き飛ばしたクリスマスの日。





Upprn
ねぇ、お前って好きな人いるの?
Lt
は?
Upprn
恋愛的に。
Lt
分かってるわ。
Upprn
あ、ごめん、説明しないと分かんないかと思ってw
Lt
お黙り。
Upprn
すいやせん。










Upprn
…んでいるの?
Lt
















Lt
いない。
Upprn
へぇ、




















Upprn
じゃ、灯。俺と付き合えよ。
Lt
は?






Lt
ん?、は?
Upprn
あれ?嫌だった?
Lt
いやお前、何したか分かってる?
Upprn
え?告白。
Lt
あ、猿でもこれは分かるんだ。
Upprn
失礼な、
Upprn
俺今傷ついたから付き合えよ。










Lt
…しょうがないなぁ、
Lt
付き合って、あ げ る、!w
Upprn
はっ、ならよろしくな。
Upprn
俺のカ ノ ジ ョ、ちゃん?
Lt
んなっ、
Upprn
ww顔赤いよw
Lt
…誰のせいだとぉ、、。


─────去年を思い出した、春風靡く日の話。


淡い色の桜の花弁が海善の後ろを舞った。





それぞれが自分が上だと思い込んでるこの関係、好きです()




宣伝!

こちら紹介させていただきたく!

これですね、ファンタジーの世界を守りつつも戦闘シーンはちゃんとかっこいいんですよ。

私、深碧雫玖様の「mmmr闇金パロ」がはちゃめちゃ好きなんですけど、あれ以来初めてです。
こんなに戦闘シーンに見入ったのは。

戦闘武器?方法?が私にとって全て解釈一致…という訳でもなく、新鮮味のあるものもあって飽きません!!ギャップ萌えで良き✨✨

ファンタジー好きで、さらに手に汗を握るような戦いを肌で感じたい方は必見です👀

少しでも気になったら行きましょう。後悔はさせません保証します((




それでは、良い夢を、

プリ小説オーディオドラマ