──入学式。
新しい教科書を両手に廊下を歩く。
これからの新生活に期待するような、胸を膨らませるような、明るい声が辺りを囲む。
たくさんの、輝かしい笑顔が隣をすり抜ける。
中学と同じく、私はボッチの道を辿るのだろうか。
春風。暖かい。
水色の髪が視界の隅を掠った。
考えるよりも先に声をかけてしまった。
後ろ姿は可憐なる美少女のように見えたが、振り返った彼女……は、少女じゃなかった。
引き締まった顔立ちの美少年。
声をかけたからには、
今更引き下がる訳には行かない。
顔がほてるのを感じた。
ポカン、と。
死んだ魚の顔のようだったと彼は語っていた。
そう言ってニカリと笑うと、そのまま隣の教室へ姿をくらました。
びくり、と肩を震わす。
まさか自分が呼ばれてるとは思わなかった。
手を引かれ、何かを握らされる。
拳を開くと赤いヘアピンが3つ。あった。
とうに踵を返して廊下を進んでいた彼は、こちらを振り返らずに手だけ振り返した。
─────これは髪の毛のうねりが気になる梅雨の話。
その後、雑貨屋さんに行って新しい白いヘアピン買ってもらった。
しかも、ス◯バには「連れて行く」だけで最初の一回しか奢ってもらえなかった。
─────胸糞な夏の思い出。
廊下に木霊する足音が隣で止まる。
死んだ魚の顔の称号は、お前のもの。
─────これはちょっと勝気になった秋風の中の話。
コートで雪だるまのようになった彼を嘲笑う。
雪だるまからマフラーが解け、私にかけられる。
人の温もりがそのまま伝わる。
片手で彼の右耳を掴む。
─────これは寒さを笑いで吹き飛ばしたクリスマスの日。
─────去年を思い出した、春風靡く日の話。
淡い色の桜の花弁が海善の後ろを舞った。
それぞれが自分が上だと思い込んでるこの関係、好きです()
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こちら紹介させていただきたく!
これですね、ファンタジーの世界を守りつつも戦闘シーンはちゃんとかっこいいんですよ。
私、深碧雫玖様の「mmmr闇金パロ」がはちゃめちゃ好きなんですけど、あれ以来初めてです。
こんなに戦闘シーンに見入ったのは。
戦闘武器?方法?が私にとって全て解釈一致…という訳でもなく、新鮮味のあるものもあって飽きません!!ギャップ萌えで良き✨✨
ファンタジー好きで、さらに手に汗を握るような戦いを肌で感じたい方は必見です👀
少しでも気になったら行きましょう。後悔はさせません保証します((
それでは、良い夢を、












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!