第51話

引き裂かれた姉弟達
89
2025/12/06 14:21 更新
藤塗瀬 紫
藤塗瀬 紫
じゃあ、行ってくるから!
藤塗瀬 紫
藤塗瀬 紫
お留守番、よろしくね!












シーーーーーン…
藤塗瀬 紫
藤塗瀬 紫
……って!


























藤塗瀬 紫
藤塗瀬 紫
ガチャいつまで寝とんじゃこのバカァァァァ!!
藤塗瀬 優菜
藤塗瀬 優菜
キャアーーーーーーーッッッ!!!ゴンッ!


















藤塗瀬 優菜
藤塗瀬 優菜
何すんじゃぁッ!?このバカ兄貴ッッ!!
藤塗瀬 紫
藤塗瀬 紫
こっちの台詞(セリフ)じゃバカ妹ッッッ!
藤塗瀬 優菜
藤塗瀬 優菜
おでこ打ったぞ!腫れたぞッ!?
藤塗瀬 紫
藤塗瀬 紫
もうお昼!ご飯!色々することがあんでしょうが!
藤塗瀬 優菜
藤塗瀬 優菜
無視かよッ!?
藤塗瀬 優菜
藤塗瀬 優菜
いいじゃん別にィ~
藤塗瀬 優菜
藤塗瀬 優菜
今日は特にやることもないし
藤塗瀬 紫
藤塗瀬 紫
ふーん…
藤塗瀬 紫
藤塗瀬 紫
あっそ…

























藤塗瀬 紫
藤塗瀬 紫
じゃあ、これがもし続いたら優奈はニートかぁ〜!どんな子に育ってくれるんだろう?お兄ちゃん楽しみだなー!
藤塗瀬 優菜
藤塗瀬 優菜
ササッ(布団畳んで着替えた)今日の昼食は何でございましょうか?
お兄様。
藤塗瀬 紫
藤塗瀬 紫
(チョロい…)
藤塗瀬 紫
藤塗瀬 紫
今日は昨日の残りのホットサンド。
藤塗瀬 紫
藤塗瀬 紫
温めて食べておいて
藤塗瀬 優菜
藤塗瀬 優菜
わーい!ありがとう!
藤塗瀬 紫
藤塗瀬 紫
あ!そうだ!
藤塗瀬 優菜
藤塗瀬 優菜
?
藤塗瀬 紫
藤塗瀬 紫
今日はあの日(・・・)だから、見ておくんだよ?
藤塗瀬 優菜
藤塗瀬 優菜
え!ホント✨!?
藤塗瀬 優菜
藤塗瀬 優菜
やったー!今日はどんな話かなー!
藤塗瀬 紫
藤塗瀬 紫
………
藤塗瀬 紫
藤塗瀬 紫
じゃあ、行ってくる
藤塗瀬 紫
藤塗瀬 紫
夕方には帰るから。
藤塗瀬 優菜
藤塗瀬 優菜
いってらっしゃい!
ガチャ
藤塗瀬 優菜
藤塗瀬 優菜
フフーン!えーと、今日の分は…っとガサゴソ
藤塗瀬 優菜
藤塗瀬 優菜
おっ!発見!
今日は私が大好きな日。


















それは…



















    
 
































『優奈へ。


最近日本は、暑くなってきたのかな?』
藤塗瀬 優菜
藤塗瀬 優菜
フフッ…
藤塗瀬 優菜
藤塗瀬 優菜
灯璃(ともり)姉さん。元気かなぁ…?
『灯璃』というのは、私のお姉ちゃん。


つまり、紫兄のお姉ちゃんでもある。


家は三人兄弟なのだ。


今は海外で仕事していて中々会える機会がないから、こうして誕生日や記念日など何か特別な日や、誕生日が過ぎて何ヶ月か経った日などに手紙を1枚読むことになっている。


私が最後に会ったのは、10年前。


私が11歳、兄が14歳の時、


姉は18歳で、『SHION』の歴史を調べるために海外へ飛ばされたのだ。だから、今姉は28歳ということになる。
















『そろそろ二十歳(ハタチ)になってから、一年半が経つね。

お酒は飲めるようになったのかな?』
藤塗瀬 優菜
藤塗瀬 優菜
お酒ねー…。最近飲んでないなー、
藤塗瀬 優菜
藤塗瀬 優菜
どちらかというと、
甘ーいコーヒーはよく飲んでるかなー←超甘党
『私はあまりそっちには顔を出せないから一緒に飲むことは出来ないけど、いつか一緒に飲んでみたいなぁ。

私が飲みすぎて、優奈が寝ちゃうかもしれないけど笑

あ!でもタバコは駄目よ?
病気になるかもしれないからね!

姉さんは小さい頃、大人の人が吸っていたタバコの煙を吸ってしまって、あれ以来煙が苦手になっちゃったのよ』
藤塗瀬 優菜
藤塗瀬 優菜
さすがにやらないやらないw
藤塗瀬 優菜
藤塗瀬 優菜
でも…姉さん小さい頃タバコ吸うような人といたのかな…?結構吸っちゃった感じの文面だな…
藤塗瀬 優菜
藤塗瀬 優菜
まぁ…いいか
藤塗瀬 優菜
藤塗瀬 優菜
でも逆にお酒に強いのは凄いと思うけどなー!
藤塗瀬 優菜
藤塗瀬 優菜
なんでお兄ちゃんにはこれが遺伝しなかったのか…()
藤塗瀬 優菜
藤塗瀬 優菜
ふぁ〜…なんだか…眠くなってきた…
藤塗瀬 優菜
藤塗瀬 優菜
少しだけ寝よ…ゴロンッ
藤塗瀬 優菜
藤塗瀬 優菜
スー…スー…
藤塗瀬 優菜
藤塗瀬 優菜
……ハッ!
藤塗瀬 優菜
藤塗瀬 優菜
ん…今何時?チラッ
藤塗瀬 優菜
藤塗瀬 優菜
えっ!?もう5時半…!
藤塗瀬 優菜
藤塗瀬 優菜
まずい…!なんにもしてない!
藤塗瀬 優菜
藤塗瀬 優菜
お兄ちゃんに殺される…ッッ!ドタバタ
           1時間後…
藤塗瀬 紫
藤塗瀬 紫
ガチャただいま〜!
藤塗瀬 紫
藤塗瀬 紫
優奈が好きな店でお土産買ってきたよー!
藤塗瀬 紫
藤塗瀬 紫
って…あれ?
藤塗瀬 紫
藤塗瀬 紫
いない…
ガタッ
藤塗瀬 紫
藤塗瀬 紫
ん?
藤塗瀬 紫
藤塗瀬 紫
(キッチンから…?)
藤塗瀬 紫
藤塗瀬 紫
スタスタ…















藤塗瀬 優菜
藤塗瀬 優菜
ハァ…ハァ…
藤塗瀬 優菜
藤塗瀬 優菜
あ、お兄ちゃんおかえりぃ〜…
藤塗瀬 紫
藤塗瀬 紫
優奈…どしたの?こんなところで寝そべって…
藤塗瀬 紫
藤塗瀬 紫
風邪引くよ?
藤塗瀬 優菜
藤塗瀬 優菜
いや、手紙読んだ後ッ、考え事してたらいつの間にか寝ちゃって…ハァッ…
藤塗瀬 優菜
藤塗瀬 優菜
起きたら3時間以上ッ経ってて…急いでッ家事をやってたの…
藤塗瀬 紫
藤塗瀬 紫
あーあ可哀想に…
藤塗瀬 紫
藤塗瀬 紫
今日の分はどんな内容だったの?
藤塗瀬 優菜
藤塗瀬 優菜
あのね!二十歳過ぎたから、お酒飲めてるの?とか、タバコは駄目だよ!とか
藤塗瀬 紫
藤塗瀬 紫
あー、姉さんはお酒強いのよってよく手紙で自慢してるしねぇニコニコ
藤塗瀬 優菜
藤塗瀬 優菜
ねぇ気になってたんだけどさ、
なんでお兄ちゃんはお酒弱いの?
藤塗瀬 紫
藤塗瀬 紫
ぇ゙ッ、そ、それは、俺も分からない…
藤塗瀬 紫
藤塗瀬 紫
親のどっちかが弱かったんじゃない?
藤塗瀬 優菜
藤塗瀬 優菜
あーそういう事か!
藤塗瀬 優菜
藤塗瀬 優菜
あ!あとさ!
藤塗瀬 優菜
藤塗瀬 優菜
お兄ちゃんって、
いつもそのペンダントかけてるよね!
藤塗瀬 優菜
藤塗瀬 優菜
紫色の綺麗な石がはまったペンダント!
藤塗瀬 紫
藤塗瀬 紫
え?フフッそうだよ
藤塗瀬 優菜
藤塗瀬 優菜
それも姉さんから貰ったの?
藤塗瀬 紫
藤塗瀬 紫
……うん!
藤塗瀬 紫
藤塗瀬 紫
姉さんが外国に行く時、
『離れていてもこれが私だと思って大事にして』って言って渡してくれたの
藤塗瀬 優菜
藤塗瀬 優菜
へー、いいなぁ…
藤塗瀬 優菜
藤塗瀬 優菜
私もほしい…
藤塗瀬 紫
藤塗瀬 紫
優奈にはまだ早いよw
藤塗瀬 優菜
藤塗瀬 優菜
えー!?
藤塗瀬 紫
藤塗瀬 紫
じゃあ、もうお風呂入ってきな
藤塗瀬 優菜
藤塗瀬 優菜
はーい…
藤塗瀬 紫
藤塗瀬 紫
ご飯のあとに、お土産食べよ
藤塗瀬 紫
藤塗瀬 紫
あそこの鯛焼き、優奈好きでしょ?
藤塗瀬 優菜
藤塗瀬 優菜
…!うん!
藤塗瀬 優菜
藤塗瀬 優菜
いってきまーす!
藤塗瀬 紫
藤塗瀬 紫
はーい!
藤塗瀬 紫
藤塗瀬 紫
……
藤塗瀬 紫
藤塗瀬 紫
スッ…
藤塗瀬 紫
藤塗瀬 紫
トコトコ…
     〜灯璃の手紙が置いてある部屋〜
藤塗瀬 紫
藤塗瀬 紫
ガサゴソ…
藤塗瀬 紫
藤塗瀬 紫
スッ…(1枚の大きめの手紙を取り出す)





































































































    『2人へ。全てが終わった時に開けてね。』














藤塗瀬 紫
藤塗瀬 紫
優奈にこのペンダントのこと、
気づかれちゃった…











藤塗瀬 紫
藤塗瀬 紫
………
















藤塗瀬 紫
藤塗瀬 紫
俺達に終わりは…いつやってくるのかなぁ?
藤塗瀬 紫
藤塗瀬 紫
カチャッ(ペンダントを開ける)















藤塗瀬 紫
藤塗瀬 紫
……ねぇ?



















































          「灯璃姉さん」




秘密の裏話

紫はどこに行く時も、灯璃と離れる際にくれたロケットペンダントをつけています。姉.灯璃はとても心配症だったので、事故などが起こらないようにという願いも込めて自分の写真を見て少しでも弟妹を安心させられるように特注のペンダントを紫に授けています。
紫達の親は能力者を狙っている者達から身を隠すように密かに暮らしていましたが、「能力の現状を見る」と言う仲間の知らせで一度世間に顔を出しましたが、仲間は敵に殺されていて『SHION』の絶滅を悟ってしまった紫達の親は自分達を犠牲にし、紫達を逃がして限界まで戦い命を絶ってしまいます。その時、まだ灯璃は14歳。紫は10歳。優奈は7歳でした。その日から灯璃は紫と優奈の親代わりだったので、『信この2人を守れるのは私しかいない』といつも自分に言い聞かせ、2人を危険から守って生きていました。

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