シーーーーーン…
ガチャ
今日は私が大好きな日。
それは…
『優奈へ。
最近日本は、暑くなってきたのかな?』
『灯璃』というのは、私のお姉ちゃん。
つまり、紫兄のお姉ちゃんでもある。
家は三人兄弟なのだ。
今は海外で仕事していて中々会える機会がないから、こうして誕生日や記念日など何か特別な日や、誕生日が過ぎて何ヶ月か経った日などに手紙を1枚読むことになっている。
私が最後に会ったのは、10年前。
私が11歳、兄が14歳の時、
姉は18歳で、『SHION』の歴史を調べるために海外へ飛ばされたのだ。だから、今姉は28歳ということになる。
『そろそろ二十歳になってから、一年半が経つね。
お酒は飲めるようになったのかな?』
『私はあまりそっちには顔を出せないから一緒に飲むことは出来ないけど、いつか一緒に飲んでみたいなぁ。
私が飲みすぎて、優奈が寝ちゃうかもしれないけど笑
あ!でもタバコは駄目よ?
病気になるかもしれないからね!
姉さんは小さい頃、大人の人が吸っていたタバコの煙を吸ってしまって、あれ以来煙が苦手になっちゃったのよ』
1時間後…
ガタッ
〜灯璃の手紙が置いてある部屋〜
『2人へ。全てが終わった時に開けてね。』
「灯璃姉さん」
秘密の裏話
紫はどこに行く時も、灯璃と離れる際にくれたロケットペンダントをつけています。姉.灯璃はとても心配症だったので、事故などが起こらないようにという願いも込めて自分の写真を見て少しでも弟妹を安心させられるように特注のペンダントを紫に授けています。
紫達の親は能力者を狙っている者達から身を隠すように密かに暮らしていましたが、「能力の現状を見る」と言う仲間の知らせで一度世間に顔を出しましたが、仲間は敵に殺されていて『SHION』の絶滅を悟ってしまった紫達の親は自分達を犠牲にし、紫達を逃がして限界まで戦い命を絶ってしまいます。その時、まだ灯璃は14歳。紫は10歳。優奈は7歳でした。その日から灯璃は紫と優奈の親代わりだったので、『信この2人を守れるのは私しかいない』といつも自分に言い聞かせ、2人を危険から守って生きていました。














編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。