第3話

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2020/12/10 17:21 更新



準備は出来た



なれないメイク



なれない巻き髪



なれないおしゃれな服



全部初めてで緊張するけど、彼のためなら
なんでも出来た



よし、もう出発しよう











































































































































いつも通りホームで電車を待っていた


太我
太我
ん?
太我
太我
あれあなたちゃん?



そこにはいつもと雰囲気が違う
あなたちゃんがいた



声をかけようとした時

















モブ
モブ
ねえお姉さん、どこ行くの?
モブ
モブ
かわいいね?俺と遊ぼーよ!
あなた
や、やめてください
モブ
モブ
いいじゃーん!遊ぼーよー!
あなた
ほんとやめてください
モブ
モブ
は?
モブ
モブ
調子乗んなよてめえ
モブ
モブ
大して可愛くもねえくせに
ヤらせてくんねえのかよ



やばいとめなきゃ



そう思ったけど向かい側のホームにいるせいで
声は届かないし、行ってる間になにかあったら
と思うとなかなか動けなかった



モブ
モブ
いいから行くぞ
モブ
モブ
これ以上逆らったらどうなるか
わかってんのか?



声は聞こえない



だけどあなたちゃんは完全に怯えていた



俺が助けなきゃ



行かないと



















































人が多いせいで向かい側に行くまで
時間がかかってしまった



そこにあなたちゃんの姿はなかった



学校に遅刻するとかそんなの考えていられない



あなたちゃんが無事なのかそれだけ気になった



だから俺はひたすらあなたちゃんの名前を
駅で叫んだ



太我
太我
あなたちゃん!!!
太我
太我
あなたちゃん!!!
太我
太我
どこにいるの!!!



きっと変な目で見られていたと思う



駅のホームの真ん中で叫んでる変なやつ



だけどそんなことはどうでもよかった



多目的トイレの前でうずくまっている
あなたちゃんを見つけた瞬間



俺は走った











































太我
太我
あなたちゃん!!!
太我
太我
大丈夫だよ、俺だよ、太我だよ
太我
太我
ちょっとあっち行こっか



あなたちゃんの手を掴んで
人混みから離れていく



その間あなたちゃんはただ無言で
泣いていた


























































太我
太我
あなたちゃん、もう大丈夫
太我
太我
なにがあったか話せたら話して欲しい
あなた
急に声をかけられて
あなた
遊ぼうって言われたの
あなた
断ったの
あなた
そしたらいきなり乱暴になって、、、
あなた
多目的トイレに連れ込まれて、、、



あなたちゃんの手が震えてる



怖い思いをしたんだ



俺は何も考えずにあなたちゃんを抱きしめた



あなた
怖かった、太我くんに助けて欲しかった
あなた
心の中で何度も叫んだの
あなた
誰も私を見てくれなかった
あなた
みんな知らないフリして通り過ぎてくの
あなた
だけど太我くんは来てくれた



泣きながらありがとう、ありがとうって
何回も言ってくれる



やっぱ俺が守らなくちゃダメだ



そう思った



太我
太我
ねえあなたちゃん
太我
太我
好きです、付き合ってください



あなたちゃんは泣きながら



あなた
お願いします



そう言ってくれた



あなたちゃんの傷を少しずつ癒していこう



俺がたくさん愛してあげよう



俺があなたちゃんを笑顔にしよう



俺はもう一度あなたちゃんを抱きしめた

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