第7話

計算高い男
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2026/03/26 10:00 更新







校門を抜けて、

緩やかな坂道を登った先にある

学生寮へと向かう








瀬名(なまえ)
瀬名あなた
… ねぇ、これほんとに「ちょっとした資料」なの?








私は、両手に抱えた厚みのあるファイルの束を

持ち上げ直す。









女子が持つには地味に重い。

対してヨシは

私の倍以上の荷物を軽々と持ち上げている








金本 芳典
金本 芳典
ごめんね、重かった?
金本 芳典
金本 芳典
でも、あなたちゃんならこれぐらい平気かなって
金本 芳典
金本 芳典
だって、さっきの授業でも俺を睨む力強さがあったしㅎ
瀬名(なまえ)
瀬名あなた
… 性格悪いね、ヨシ様








皮肉たっぷりにそう呼ぶと

彼は足を止めて私の方を振り向く






金本 芳典
金本 芳典
… その呼び方、やっぱいいな
金本 芳典
金本 芳典
他の子に呼ばれるより、ずっと響く








至近距離で顔を覗き込まれて、

心臓が跳ねそうになる。

ほんと、食えない男…!













そうして、いつのまにかついていた寮。









金本 芳典
金本 芳典
ほら入って
金本 芳典
金本 芳典
あ、靴はそこで脱いでね









エントランスを抜けると

広々とした共有ロビーがあった。

授業が終わったばかりからか、

人一人いなかった











男女合同寮とは言え、

生活感がありながらも清潔に保たれている







金本 芳典
金本 芳典
そこに置いていいよ、
金本 芳典
金本 芳典
重かったやろ、お疲れ様








机の上に資料を置くと、

指先にファイルの跡が赤く残っていた







金本 芳典
金本 芳典
あ、赤くなってる
金本 芳典
金本 芳典
ごめんね、マドンナに怪我させたって知られたら
俺全校生徒に恨まれちゃうねㅎ
瀬名(なまえ)
瀬名あなた
大袈裟、これぐらいすぐ治るし
金本 芳典
金本 芳典
ふーん、意外とタフなんだ









資料を置いたヨシは

共有スペースの奥にある、

キッチンカウンターへと向かった







金本 芳典
金本 芳典
喉乾いたやろ、何か淹れてあげる
金本 芳典
金本 芳典
何がいい?コーヒー?紅茶?
瀬名(なまえ)
瀬名あなた
え、いいよ、すぐ帰るし
金本 芳典
金本 芳典
手伝ってもらったのにお礼もしやんなんて、
俺のプライドが許さんからㅎ
金本 芳典
金本 芳典
ほら、座ってて








有無を言わさない微笑み。

私は仕方なく、ソファに腰を下ろした







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