なんだかんだみんなで鶏飯のおいしいお店に夜ご飯を食べに行くことになって、美希さんが運転する車に北斗くんとおじいちゃん、おばあちゃんが運転する車に私と大我くんで乗ることになって、出発した
大我「あなたの下の名前ちゃんさ、久しぶりの奄美の空気はどう?」
『いや、なんかもう空気が綺麗すぎて持って帰りたい、笑。東京って淀んでるんだなって思う。』
大我「いや、たしかに俺も一回昔東京行ったことあるけどあれは、なんかこう肺に堪えるよね、笑」
ばあ「おばあちゃんも昔は東京に住んでた頃があったんやけどね、?」
大我「え!そうなんだ!!知らなかった」
ばあ「それでも、あのなんか人の多さと目まぐるしさっていうの?が無理で結局帰ってきちゃったよね」
そんなこんなで、鶏飯屋さんにつき、じいちゃんばあちゃんと、美希さん、北斗くん、大我くんと私で6人席で鶏飯を囲む。
私の隣の席にはおばあちゃんと北斗くんがいて、つい会話が弾む。
北斗「あなたの下の名前ちゃんはさ、東京の高校に通ってるんだっけ?」
ばあ「そうなの、ほっくんも昔あなたの下の名前ちゃんのお母さんの涼子に会ったこと何回かあるんだけど、覚えてない?」
北斗「いやいや、覚えてるよ!俺その時もう中学生とかだったからさすがに覚えてる」
『それが、申し訳ないんだけど私は記憶になくって……、』
ばあ「違う違う、その時ね、涼子がひとりで夏に来たのよ。あなたの下の名前ちゃんはいなかったと思う」
『え!、やっぱりそうだよね!!?じゃあ、わたしなんにも聞いてない間にお母さんがひとりで大島に来てたってこと?』
ばあ「あらそうなの…?その時は家族には言ってきたって涼子が言ってたからそうだと思ってたんだけど、、じゃあ、教えてあげられなくてごめんなさいね」
『いやいや、ばあちゃんと、北斗くんはなにも知らなかったんだし仕方ないよ』
北斗「それにしても、あなたの下の名前ちゃん随分と大人びて綺麗になったよね…、」
『なんかそれ、大我くんに会ってからみんなに言われてるんだけど、なんかみんなで私を甘やかしてるの?笑』
ばあ「嘘じゃなくて、ほんとに綺麗になったと思うよ」
大我「それは、俺もそう思う」
『いきなり大我くんまで、笑』
大我「ごめん聞こえてたわ」
『なら仕方ない、笑』
『それにしてもやっぱり本場の鶏飯はおいしいよね!!たまに、レトルトのやつ買うんだけどぜんぜん違う』
じい「それならよかった」
そうして、みんなで談笑しながらごはんを食べ終わり、車で家に帰った
『ふぅ~、お腹いっぱい、ほんとにおいしかった!おじいちゃんありがとう!』
鶏飯代を払ってくれたおじいちゃんに感謝!
北斗「ねえ、あなたの下の名前ちゃん、一緒にコインランドリー行かない?大我が行きたくないって言ってて、母さんにもふられちゃったから、笑」
と苦笑している北斗くんを見るとなんだか犬みたいで可愛く思えてきたので、いっしょに行ってあげることにした。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。