大我母「もう、泊まってっていいわよ!笑、大我も今度はもっと早く言ってよね?」
流星「ありがとうございます!」
『おじゃまします!』
こんななわけで、無事にみんなで泊まれることになって、私は大我くんのいまは留学しているお姉さんの部屋を使わせていただいて
、流星くんは大我くんと一緒の部屋になった。
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『あ~、綺麗なお部屋。』
お姉さんの部屋の綺麗さに感動しつつ、東京から離れて、家族といったん距離を置けて心が少し安らぐ。
コンコン
大我「あなたの下の名前ちゃん部屋入って大丈夫ー?」
『大丈夫だよ~!』
ガチャ
大我「この部屋けっこう綺麗だから大丈夫だと思うけどもし、虫出たりしたら呼んで?あと、殺虫剤もここに置いてあるから。めっちゃ暑いから遠慮なくクーラー付けてね!」
『ほんとにありがとう!虫は対処できるから大丈夫だよ!…笑、あとさ、久しぶりにロープウェーで六甲山登って夜景見に行かない?みんなで、お母さんたちも一緒に』
大我「待って、それめっちゃいい!昔はよくあそこ行ったよね!ちょっと母さんに聞いてくるわ」
昔、ここに来たときによく六甲山から見える夜景が綺麗で、みんなで眺めたんだよね。。なんか、思い出深い。
とかしみじみしとしていると、あっという間にもう日が暮れそうな時間で、大我くんのお母さんとお父さんも了承してくれたので、みんなで山に登ってから、おうちで夜ご飯を食べることになった。
大我母「でも、あなたの下の名前ちゃんがこんなに大人っぽくなって、可愛くなってるなんて私ほんとに成長を感じて嬉しいな。」
『ありがとう!昔はよくみんなで遊んだよね。ほんと楽しかった』
大我母「そうね、いまあなたの下の名前ちゃんも高校生でいろいろ大変なことあると思うけどさ、いつでもここなら帰っておいでね?新幹線代くらいは私にもうちの夫からも出せるから。」
『ほんとにそう言ってくれて嬉しい。いつでもほんとに来たいな~、笑』
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私たちは楽しくおしゃべりをしながらロープウェイに乗って山上に行った。
『あぁ、すごく綺麗。。』
声もでないほどの100万ドルの夜景が目に焼き付く。
流星「きれいやね…。」
感傷にひたった私たちを夜景が包んでいた。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!