第10話

5.5話 海side
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2026/05/24 09:26 更新
放課後。いつものように寮に帰ろうとしていたら。
新堂 海
あ、教室に忘れ物した…。
白咲 由姫
え?珍しいね。
如月 弥生
たしかにな。
その場にいた由姫や弥生に驚かれた。
新堂 海
ちょっと取ってくるよ。
白咲 由姫
いってらっしゃい!
笑顔で見送ってくれる由姫に手を振りながら、教室に向かった。
新堂 海
あ、あった…。
無事に見つけ、戻ろうとしたとき。
新堂 海
あれ?あなたの名字さん…?
資料室に1人掃除をしているあなたの名字さんがいた。
そう言えば、数学で当てられて楠本に雑用任されてたな…。
思い出しても、手伝うほど仲がいいわけではなくて、そのまま通り過ぎようとした。
you
きゃあ!!
新堂 海
っ!?
あなたの名字さんの叫び声が聞こえて、資料室に駆け込んだ。
そこには後ろに倒れるあなたの名字さんが…!
新堂 海
危ない…!
とっさにあなたの名字さんの体を受け止める。
由姫よりも小柄で、細くて、今にも折れそうな体。
you
…、し、新堂くん?
怖かったのか、どこかいつもより震えて幼さを感じる顔。
新堂 海
あなたの名字さん、大丈夫!?
you
う、うん…。
まだ少し驚いているのか、ぼーっとした様子で答える。
you
あ、ありがとう…!
パッと笑顔を向けるあなたの名字さん。
その笑顔は由姫よりも儚げで…、どこか懐かしさを感じた。
新堂 海
…!
ギュッと胸が少し痛む。
you
ど、どうしたの?
いつまでもあなたの名字さんを抱える俺に疑問を持ったのか、戸惑ったように俺の腕を見た。
新堂 海
い、いやっ。ごめん。
俺は我に返り、あなたの名字さんを離す。
you
新堂くん、改めてありがとう…!
綺麗にお辞儀をしてお礼を言うあなたの名字さん。
新堂 海
いや、あなたの名字さんこそ大丈夫?
you
うん…!
you
前から思ってたんだけど…。
遠慮がちにそういう。
you
どうして、さん付けなのかなって…。
新堂 海
いや、男の人が苦手って聞いたから…、距離をとったほうがいいかなって。
you
え?
パチパチと目を瞬くあなたの名字さん。そしてさっきよりも華やかに笑った。
you
新堂くんなら、優しいから大丈夫だよ。
その言葉は『あなたは特別です。』と言われてるように感じて。
また、胸の痛みを感じた。
作者
えへへ。
作者
私の願望でしかないお話。
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