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第1話

プロローグ
1,073
2024/07/02 08:00
LAN
聞いて、いっくん!今日もいるまがかっこいい!!
いっくん
ふ、ふーん
LAN
それに最近なんだか優しいし
いっくん
よかったな
LAN
もうほんとヤバい!!隣にいるだけで幸せ~
いっくん
っ…!
 本当に幸せそうにらんがふにゃっとした笑顔を浮かべると、“いっくん”と呼ばれる子どもは目を見開いたあとに勢いよくクッションに顔を埋めた。わずかに紫暗の髪から覗く耳が赤く染まっている。
LAN
え、いっくん?どうかした?大丈夫?
いっくん
だ、だいじょう、ぶ…
いっくん
(なわけあるかぁぁあああ!!!)
いるま
(こちとら本人なんだよ!!)
 いっくん、いや、子どもの姿のいるまは内心で必死に訴えるが、もちろんのことらんには伝わらない。そのせいでらんは本人の前でほぼ毎日告白する羽目になっているのだが、聞かされている本人も本人でかなり精神的負担が来ているようだ。

 そんないるまはソロっとクッションから顔を上げて、未だに楽しそうに今日あった出来事をいっくんに話し続けている。
いるま
(覚えてろよ、らん。いつかぜってぇ、襲ってやる!!)
作者
作者
ショタおにって…美味しいよね

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