きんとき視点
そう言ったスマイルは、少し声が震えていた。
でも、ゆっくりと話し始めた。
スマイル視点
俺が孤児院にいた理由は....
簡単に言えば、親と生き別れになったから。
なんでかと言うと....
「親と俺が喧嘩したから」
....俺の親はね、仕事が忙しくて、毎日朝7時に家を出て夜10時に帰ってくるような生活だった
でも、一生懸命俺のためにごはんを作ってくれたり、時々できた休みでは旅行に連れてってくれたりもした
でもさぁ....俺、子供だったし。
友達がお母さんとお父さんと仲良くしてるのを見て、日に日に親に嫌悪感?を抱き始めたんだよね..
なんで俺の親は......ってさ
俺の事を見て欲しかった、。俺の事を放っておかれてる気持ちになった.....
それで、俺、我慢出来なくなってさ
ある日突然、はち切れちゃったんだよね
家中のものを壊してさ....
思えば、俺を見て欲しかっただけなのかもしれないけど.....
でね、当然親に怒られちゃって
でもさ、俺は、俺はさ?我慢の限界だったの
頑張って耐えて、耐えて、でももう無理だったの
一日中泣きわめいた.....みたいな感じで、親が頭抱えちゃって
次の日、冷静になった時には、おばあちゃん家に居たんだ
でも、もうとにかく親から離れたくて、おばあちゃん家を飛び出して、走って走って....
気がついたらこの孤児院に保護されてた
そう言い終わったスマイルは、バツが悪そうに、それでいて泣きそうな顔になっていた
それでも引き下がらない。辛い思いと後悔が入り交じって、どうすればいいか分からなくなっているようだった。
少し、スマイルの瞳に光が映ったような気がした。
みんながいるから大丈夫、と、俺は心の中でそう言っておいた
いや、そんなことないだろ。多分。いや、そんなことない。きりやんは性格はいいよ。うん
どゆこと...??

















編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!