未練の花?
未練があるということだろうか。
なぜ未練になったのだろうか。
ということはここにいる五人は全員未練を抱えているということだろうか。
車掌の言葉に浮かぶ質問は山ほどあった。
しかしそれを消化させてくれはしない。
一同は困惑していた。
否、四人はという表現が正しかっただろうか。
頭を必死に働かせている四人のうち一人はどうやら羊の中に混ざる狼の存在に気付きはじめているようで。
車掌さんはそう言い、扉を開けて僕らを扉の外へと誘導した。
どうやら一つ目の駅に着いたらしい。
消化のタイミングはここかと思い、山の中の一つを彼にぶつけた。
僕がそう言うと、車掌はふわりと笑いこう言った。
どうやらこの人も知らなかったようだ。
すると彼は話を続けた。
駅の人々 花 新たな出会い
車掌さんはそう言って笛を見せてくれた。
そして、念を押してこう言った。
僕がそう返事をすると車掌さんは話を続けた。
最初の駅は睦月駅というらしい。
少しだけ楽しみだなぁと思っている自分がいる。
そして、睦月駅へとたどり着く扉が開かれた。
その扉の先には一体、どんな景色が待ち受けているのだろうか。
僕の心は少しの高揚感と少しの恐怖で満ち溢れている。
足元をみるとみるみるうちに睦月駅へとたどり着く道が開かれていった。
編まれ編まれ、花の道。
それをわたるとすぐ先は駅。
始まりはここからだった。
正面をみると何やら一と書いてあるお面をかぶった人が目の前に見えた。
そうして僕らは駅から一歩、足を踏み出した。












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。