第3話

#002
1,962
2021/01/05 01:37
六限目が終わり、放課後。
あなた「あ゛ー...部活、行きたくねぇ...」
三葉「出来ることなら代わりたいけどね、私は」
あなた「んじゃ代わってよ」
三葉「及川先輩はあなたじゃないとダメなんじゃなーい?」
三葉は訳の分からない事を言いながら、バッグに教科書を詰め込む。
あなた「私じゃないとダメって事はなくない?」
三葉「あるから言ってんのよ~?このこの~」
あなた「...やっぱし帰ろ()」
三葉「なんで!?」
あなた「会いたくないからよ」
?「あなたー」
あなた「あ゛...?」
三葉と喋っていると、聞き覚えのある声が私を呼んだ。
あなた「何よ...秀...」
矢巾「ほら、部活行くぞ~。...あ、若林さんもこんにちは~」
三葉「こんにちは~」
矢巾ヤハバ  シゲル
私の幼なじみだ。
にこにこしながら秀が挨拶をし、それにまたにこにこと三葉が返す。
こいつらは何故か仲が良い。
...私を部活に引っ張って行こうとする時は特に。
三葉「ほらほら矢巾くん!!あなた引っ張ってちゃって!!また部活行かないって言ってんのよ...」
あなた「あんたは私の母親かなんかか」
矢巾「おっけ~。ほーらチビちゃん。行きますよ~」
あなた「及川さんみたいな口調で言うな。あと私はチビじゃない」
矢巾「俺から見たらチビだよ?」
あなた「このクソ高身長が...」
矢巾「はーい、何も聞こえなーい」
反発しているうちに、私は首根っこを掴まれ、体育館へと強制連行されていった。
三葉「あなた~!行ってらっしゃい~!」
...許さない。主に及川さん。

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