結論。無事城の中にはたどり着いた。しかし、外へ一時的に(兵を連れて)出ていた女王様は…とっくに戻ってきていた。女王様の姿を目の前にした王様…零音の顔は3秒で真っ青になり、昶の後ろに隠れる。はは、と苦笑する昶は王様が隠れたいと言えば隠すしかない。完全に凍った昶を見たグレイはため息を付き…
零音を片手で持ち上げ、女王様の前に運んで下す。女王様…游離の表情は特に変わりはしなかった。がしかし、零音には分かっている様だった。
ど正論を聞いては零音は涙目になる。グレイの方へ振り返ったもののグレイは助ける気もないようで、皆の王であるはずの彼は体育座りをして顔を埋める。
昶が恐る恐る尋ねた時だった。先ほど入ってきた扉が気づかないほど小さな音で開き、失礼します、と声が響いては昶の前で立ち止まる。真っ青になるのはどうやら零音だけじゃなかった様で、昶は軽く口を開けて放心しては綺麗な直角を描いた頭の下げ方をした。
ルイダ、と呼ばれたその男は矢張り小さくため息をつけば、宥める様に昶へいう。
ぺこぺこと頭を下げる昶と体育座りから動かない零音。割ととてつもない状況に耐えかねたのか一つ手を挙げる。
その声に游離は頷く。ヒールの音を立てて体育座りをしている零音の前に行って一つ撫でては莉々衣を案内する様に振り返る。
案外息が合うのだろうか。ルイダの答えにぶんぶんと顔を縦に振っては扉の外へ出ていく。それを見送った彼ら…游莉、莉々衣、グレイは零音を置いて別部屋へ行くのだった。
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編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。