私の一番大切な人の手を握って、空へ向かって祈る。
エリーが私の前から消えてしまってから、もう3年も経っていた。
正直、見つからないだろうって諦めてた。
驚いたのよ、勝手にいなくなって。
でも、貴方は消えたときと同じように突然私の前に現れてくれたわね。
2日前に貴方が私の元に戻ってきてくれた。
嬉しい…もうずっと、どこにも行かないで……
こんなことを言ったって有紗が私の気持ちに応えてくれるわけないのに。
エリーを抱きしめて、彼女の額にそっと唇を落とした。
行き場のない想いを、秘めておくために。
でもエリーは私の手をそっと握り返して、目を開けて、話しかけてくれる。
そう…抜け殻のようだった私に生きる意味をくれたのは、いつだってエリーだった。
うん、知ってる…
その理由だって、悲しいほど知ってる。
でも…、せめて。
せめて今だけは、溺れさせてほしくて……………
ほら、エリーに見せるために白いドレスだって着たのよ。
似合ってるでしょう?
そう、綺麗な赤い薔薇……
赤い華…綺麗よね。
棘で怪我をしたけれど、そんなの気にしない。
…これでずっと、おそろい。嬉しい……
作者です。この子たちの裏設定、考察してみてください。













編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!