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第21話

第二十一話「からかわれる朝」
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2025/10/01 07:23 更新
第二十一話「からかわれる朝」

朝の食卓。
パンとスクランブルエッグの香りが広がる中、潤と自由が顔を見合わせてニヤニヤしていた。

潤:「なぁなぁ、孝宏兄ちゃん。」
孝宏:「ん?なんだよ。」
自由:「昨日の夜〜〜、『一人で風呂入るのつまんねぇ』って言ったんだって?」

——ガタン。
フォークを持つ手を止めた孝宏の頬が、一瞬で赤く染まった。

孝宏:「おまっ……!お前ら聞いてたな!?」
潤:「浩史兄ちゃんから聞いた!」
浩史:「俺はちょっと言っただけだ!」

潤は腹を抱えて大笑い。
自由も負けじと声を上げた。

自由:「可愛い〜!長男なのに一番甘えん坊だ〜!」
潤:「俺らの兄ちゃん、最高だわ!」

孝宏:「やめろっつってんだろ!!」

両手で頭を抱えてうつむく孝宏。
母はそんな光景を見ながら、コーヒーをすする口元に笑みを浮かべていた。

母:「はいはい。喧嘩する前に、早く学校行きなさい。」

***

学校に着くと、その噂はすでにクラスに広まっていた。
教室に入った瞬間、友達が口々に声をあげる。

クラスメイトA:「おーい!『一人風呂つまんない長男』来たぞー!」
クラスメイトB:「浩史に駄々こねるとか、マジ子どもじゃん!」

一斉に笑い声が起こり、孝宏は耳まで真っ赤になった。

孝宏:「……誰だ広めたのは!!」
浩史:「……(目を逸らす)」

その仕草を見逃さなかった孝宏が、がばっと双子の肩を掴む。

孝宏:「お前かぁ!!!」
浩史:「わ、悪かった!ちょっと口滑らせただけだ!!」

クラス中に響く兄弟喧嘩。
けれどその様子は、からかう声も笑いに変えるほど微笑ましかった。

休み時間になると、潤や自由まで廊下に現れ、さらに追い打ちをかける。

潤:「兄ちゃん、今度は『風呂までセットの双子』って呼ばれてるらしいぞ〜!」
自由:「僕の学校でも噂になってた!」

孝宏:「やめろぉぉぉぉ!!!」

校舎中に孝宏の叫び声が響き渡り、その日の学校は笑いに包まれていた。


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✨第二十一話 完✨

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