第11話

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2019/03/17 07:14
白石先生
白石先生
中村先生、ご案内します。
中村倫也
中村倫也
はい。
そして、部屋に着いた
部屋には藍沢、白石、中村先生の3人いる
中村倫也
中村倫也
今日は本当にすみません。
連絡するのを忘れてしまって
白石先生
白石先生
全然大丈夫です。
こちらもお話したいことがあったので
中村倫也
中村倫也
そうですか。でしたら良かったです。
白石先生
白石先生
お話というのは…
中村倫也
中村倫也
えっと…、来週からテスト期間に入るのでがあなたさんは学校になかなか来られて無くて勉強もついていけてないのではないかと思いまして…
中村倫也
中村倫也
ですから、できるなら学校に来ていただくのがいいかと思うのですが…
白石先生
白石先生
そのことに関係するかもしれないのでこちらからもお話させていただいてもいいですか?
中村倫也
中村倫也
はい。
白石先生
白石先生
最近、あなたはあまり体調も良くなく、時々発作を起こします。理由は教えてくれませんが、いろいろ検査したりカウンセリングしたりした結果PTSDである確率が高いと思います。
中村倫也
中村倫也
PTSD?
藍沢先生
藍沢先生
強い精神的ストレス、強烈なショック体験などによってそれがこころのダメージとなり時間が経ってからもふとしたとき、何気ない日常のなかでその時の記憶が浮かびあがってきて強い恐怖を感じる症状です。
藍沢先生
藍沢先生
その時の記憶が鮮明に浮かび上がってきて、今目の前で行われているように生々しく脳裏にうつります。
それがいわゆるフラッシュバックです。
中村倫也
中村倫也
そうなんですか…
白石先生
白石先生
あなたの場合、過呼吸なると喘息へとつながり息ができなくなることもあります。
白石先生
白石先生
そのため学校に行くのが難しいかもしれません。
中村倫也
中村倫也
そうですか…
白石先生
白石先生
言いにくいのですか、その原因は学校にあるみたいで…
学校のことを聞くと胸を押さえて苦しむようです…
中村倫也
中村倫也
そうですか…すみません。
何にも気づいてやれてなくて、担任失格ですよね。本当に申し訳ありません。
白石先生
白石先生
そんなに謝らないでください。
先生は何も悪くありません。多分、クラスの子だと思うので。
白石先生
白石先生
でも、クラスの子には言わないでください。
あなたが傷つくだけなので。
中村倫也
中村倫也
わかりました。でしたら保健室登校というのもございます。クラスの子とは関わることもないので少しは安心かと思います。
白石先生
白石先生
そうですか。少し話し合ってみます。
中村倫也
中村倫也
わかりました。
そして話は終わった
中村倫也
中村倫也
では、失礼します。
白石先生
白石先生
こちらこそ、本日はありがとうございます。
藍沢先生
藍沢先生
ありがとうございます。
そして中村先生は帰っていった…

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