第2話

Ren Nagase
449
2019/02/11 17:08
私は廉くんと同棲中です。




今日は廉くんの誕生日。




帰ってきたらサプライズで
びっくりさせちゃおうと作戦中です。笑




部屋も飾り付けして…




廉くんのために料理もがんばった!笑




あとは帰ってくるの待つだけ!




あー早く帰ってこないかなー。




22:00



あなた「遅いなぁ…廉くん。」




ガチャ…




廉「…ただいま。」




あなた「あ、廉くんおかえり!」




廉「おう…」




あなた「ねー、この部屋どう?」




廉「おー、ええやん。」




あなた(え…反応うす。)




あなた「あ、ケーキ!食べよ。」




廉「あー。もう飯食うてきた。」




あなた「え…なんで!せっかくの誕生日なのに!」



廉「しゃぁないやろ。メンバーみんな祝ってくれたし断れるわけないやろ。」




あなた「それならそうとさ、もっと早めに連絡とかくれても良くない!?」




廉「いやもう連絡する暇もなかってん。」




あなた「…もういい。」




せっかく廉くんのためにがんばって料理したりケーキも用意したのに。




それに部屋もがんばって飾り付けしたのに…




私だけ張り切って…バカみたい。




あなた「もう!こんな部屋どうでもいいよ!」




私は自分の中から溢れ出す怒りを抑えられなくなって、部屋の飾り付けも全部破いてしまった。




廉「お、おい!何してんねん!」




あなた「もういいの!こんなくだらないことしてバカだったよほんとに。」




廉「…そんなん。破ることないやろ。」




あなた「しかもさ、廉くんごめんの一言あってもよくない?」




廉「…そんなん言われてもしゃあないやん。ほんならお前もお前で連絡くれよ。」




あなた「…もういい!」




廉「お、おい!!」




ガチャ!




私は一目散に家を飛び出した。




何なの!廉くん!




そりゃ私が勝手にしたことだよ!




でも私なりにがんばったつもりだし




普通なら謝るよ!




…いつもそう。




廉くんは絶対に自分からは謝らない。




いつも私が謝ってケンカは終わる。




でも今回ばっかりは




私は謝るつもりは無い。




あなた「さむ…」




外は真冬の1月。




上着も着ずにでてきたので




尋常じゃないくらい寒かった。




あなた「…あたし何やってんだろ。」




帰ろっか…




また私が謝れば済むことだし。




それに大好きな廉くんの誕生日にこんなことになって、申し訳なくなってきた。




あなた「帰ったら廉くんに謝ろ。」




プルルル
プルルル




廉くんから電話がかかってきた。




あなた「…はい。」




廉「はぁ…はぁ…お前…どこおんねん!」




あなた「え…?」




廉「急に出ていって…何考えとん!」




あなた「…今から帰るから。」




タッタッタッ




前から誰かが走ってくる。




廉「はぁ…おった…」




あなた「廉くん…」




寒い中探しに来てくれたんだよね…




せっかくの誕生日に私の自分勝手に振り回されて…




ちゃんと謝らなきゃ。




あなた「廉くん…」




(ぎゅ)




急に廉くんに抱きしめられた。




廉「…ごめんな?」




あなた「え…?」




廉くんが初めて謝ってくれたことに私は驚きを隠せなかった。




廉「ほんまにごめん。」




あなた「いや、私の方こそ…自分勝手でごめんね。」




廉「もう1回誕生日会…開いてくれへん?」




あなた「え…でももう部屋ぐちゃぐちゃだし…料理だって冷めちゃってるし。」



廉くん「ええよ。全然」




そして廉くんは私の目を見つめて言った。




廉くん「俺は、あなたがそばにいてくれるだけでええから。」




あなた「え…ほんとに?」




廉くん「うん。」




あなた「嬉しい…」




廉くん「あなたがそばにおってくれたら、俺は幸せやし、それだけで最高の誕生日になるわ。」




私は嬉しくて涙が出てきた。




廉「…泣くなし。笑」




あなた「だって…嬉しいんだもん。」




廉「ほんならプレゼント、頼んでいい?」




あなた「プレゼント…あるよ?家だけど。」




廉「ちゃう。俺が今すぐ欲しいプレゼント。」




あなた「え…何?」




廉「あなたの笑った顔がみたいな。」




あなた「…えぇ。笑」




私は恥ずかしさもあったけど自然に笑っていた。




廉「最高のプレゼント、ありがとう。」




そう言って廉くんは私にキスをした。




あなた「えっ…」




廉「…お返し。笑」




あなた「…////」




廉「ほんなら!先帰るわ!笑」




あなた「え、ちょっと!待ってよー!」




なんだかてんやわんやな誕生日だったけど…




ちょっぴり照れてた廉くんも
かわいかったな。




-end-

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