そしてその日から数日経ち、何事もなく私は平和に過ごしていた
まあそれはそうなんだけどね
まあ基本部屋に篭るし尋さんがそばにずっといるからね、うん
この人の過保護さが半端ないのよ
授業に関してもしばらくあの女の捕獲が終わるまでは論文提出で勘弁してもらえることになった
私用の研究道具はちゃんとここにある
冠氷家エグすぎる
冠氷家が仮にも不祥事で潰れた一族の娘をよく思わないのではと言う不安もあったがびっくりするほどに何もない
そんなことを返しつつ机の上の花瓶にいけられた白い薔薇を私はチラリと見る
花言葉を知らないほど私も知識がないわけではない
ふとバルコニーの向こう側に見える満月を見上げる
少し前々まではよく知らない異世界でアホ女にいちゃもんをつけられ嫌われ者だったと言うのに、今となってはあの日々が嘘のようにこちらに帰ってきた
その時、扉をノックする音が聞こえた
時間的にも磴さんかな
案の定、扉が開かれる
そんなことしたら一生尋さんに監禁されそう(((((
その言葉に二人がハッとした顔をする
なんかすごいな、この二人って
No side
そして翌日のことだった
巨大化したチェスピースによって追い立てられている者がいた
その生徒はフロストハイムの一般寮生、名前は西条優吾だ
その男子生徒は実家が太く学園の卒業資格欲しさに大金を積んで入学したが成績は優秀だったし、このまま学園生活を送れば卒業資格は問題なくてに入ったはずだ
叶わない恋をしなければ、そうはならないはずだった
その女は梅野佳奈美
同じくフロストハイムの一般寮生で昔から冠氷に恋心を抱いていた
だがそこにあなたの慧海が現れたことで佳奈美の恋は叶わないものとなったがまだこの女は諦めておらず、優奈にあなたの慧海を消させるために情報を横流しさせていたのだ
佳奈美も学園に入る実力はあるが寮の中での地位は情報を得れるほどではない
だから以前から自身に片思いしていた優吾を利用したのだ
そして彼女のために情報を渡した優吾は文字通り地獄を見ることとなる















編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。