第3話

違うんですPart.1
358
2020/07/02 12:02
心の声・・・幻太郎
伊一「」・・・伊弉冉一二三(いざなみ ひふみ)のセリフ


















朝起きたら帝統が家の目の前にいた。



幻「あなた…なんでここに…」
帝「お前の様子がおかしかったから…。なんで俺のこと避けるようなことするんだ?俺もしかしてなにかお前を怒らすようなことしたのか?!」
幻「ーっ…」
幻「べつに…ただ小生が原稿に集中したかったから帰ってもらっただけですよ…。避けてなんていません…」
帝「それもまたいつもの嘘だろ?!真面目に答えてくれ!お前いつもそんなことで怒るようなやつじゃないだろ!俺に何か不満があったなら言ってくれ!」
幻「なんでもないって言ってるでしょう?!怒ってなんかいません!!帰ってください!小生の前に姿を現さないでください!じゃないとっ…」
帝「じゃないとなんだよ?!言いたいことあんだったらはっきり言えよ!」
幻「なんでもないです!!帰ってくだs…
帝「嫌だ!帰らねえ!お前が嘘つくのやめるまで帰らねえからな!」
幻「そんなっ……。………こんなこと言えるわけないでしょう……。あなたが帰らないなら小生がどっか行きます!」
帝「待てよ!」
幻「ついてこないでください!!」
帝「ついてくんなって言われて…ゼエハァ…追っかけないバカが…ハアハア…どこにっ…」
帝「………くそっ!死んでも見つけてやるからな!」














はぁ……。どっか行くとは言ったものの…どこへ行けばいいのやら…。財布も置いてきてしまったし…。まさか野宿なんて嫌ですよ…。小生この着物だけは汚したくないのです…。







はぁ……乱数の家に行ってもきっとすぐに帝統に見つかってしまいますし…どうしたものでしょうか…。



伊一「あれ?!確かあんたシグマんとこの夢野幻太郎じゃん!」



なっ…。この声は…信じたくはありませんが…。



幻「……あなたは麻天狼の伊弉冉一二三…。ってかシグマじゃなくて乱数ですよ。」
伊一「あれっそうだっけ?まあどっちでもいいじゃん!!どしたの?なんかあった?」
幻「別に何もないですよ。あなたこそシブヤに何の用ですか?」
伊一「俺っちはどっぽちんの誕プレ探しに来たんだよ!ねえねえ!どっかオススメのお店知らない?」
幻「知りませんよ…。では小生もう行きますので。」
伊一「帰んの?」
幻「……帰りませんよ。(ってか帰れる状況じゃないし…。)」
伊一「もしかして帰れない状況だったりして笑」
幻「………だったらなんだって言うんですか」
伊一「えっまじで帰れないの?………じゃあ俺ん家来ない?」
幻「行きませんよ。行くわけないでしょ。あなたの家なんて。」
伊一「えーでも他に行く宛てなさそーじゃん?俺っちの家なら食費代ガス代水道代家賃タダだよ!」
幻「………何をお望みですか」
伊一「失礼だなぁー!何も企んでないよ。」
幻「……。少しだけお邪魔します。仕方ありませんから。」
伊一「素直じゃねえなー!」
幻「………ありがとう…(ボソッ)」
伊一「ん?何?」
幻「なんでもないです。」
伊一「素直じゃねえな。」

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