しばらく雑談を続けていると
ふと、「 アレ 」を思い出した。
国見くんが光の灯っていない目で睨みながら、
ばしっっと強めに背中を叩いた
めちゃくちゃ痛そう。
…じゃなくて。
大きく手を振りながら去るらっきょ、
少しだけこちらに体を向けながら去る国見くん
性格出てるなーなんて考えながら、
二人の後を追った。
少し距離がある体育館
到着するとそこには、
背の高い人たちの集まりがあった。
まあそれがバレー部なんたけど。
体操服姿の見学の中には、
らっきょと国見くんも見受けられた。
国見くんが一瞬私に気づいたように見えたけど
…気のせいかな?
腹をくくらなきゃいけないときは必ずある。
今がその時だと信じ込み、意を決して
重い体育館の扉を開けた。
…当たり前だろうけど、
全員の視線が私に焼き付く。
中でも一際びっくりしてるのが
らっきょとセンター分けだね。
おー、びっくりしてるびっくりしてる 笑
……誰も何も話さないんですけど。なんで?
帰りた。
一人で気まずすぎる空気に虚無ってると
なにやら顔の整った人がこちらに向かってきた
…エ?
なんか、した?私。
急に意味分からないこと話し出すから
びっくりして返したけど
…ダメ、だったのかな。
もー!って涙目で怒るオイカワサン。
………あぁ、オイカワサンって
クラスの子たちが話してた、イケメンの先輩か
なるほどなるほど、と腰と顎に手を当てて
大袈裟に納得した動作をしていると、
見慣れた二人がこっちにやってきた。
え、何。疲れてんの?二人共。
顔を見合わせてコイツなんなんだ…
とでも言いたげな二人
仕方ないので、お姉さんが教えてあげます。
さっきから…私、なんかした? 震
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!