第44話

四十四日「プレゼント」
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2026/08/30 17:00 更新
2026年8月26日。


_小毬@こまり_ _零@れい_
小毬(こまり) 零(れい)
これは女子会したときのやつでしょ?
_笹口@ささぐち_ _飛鳥@あすか_
笹口(ささぐち) 飛鳥(あすか)
こっちはピクニックだね


今日は、みんなで集まってアルバムを見ていた。


夏休み中に撮った写真を、まとめてくれたみたいだった。


マスキングデープなどでデコレーションもされていて、一言ずつ思い出も書いてあった。


写真を見るだけで、今までのことを鮮明に思い出せる。


_林堂@りんどう_ _陽@はる_
林堂(りんどう) 陽(はる)
懐かしいな……もう夏休みも終わっちゃうし


2学期が始まったら、もうみんなと外出することはなくなる。


それ以前に、その時にはもう……私はいなくなってるかもしれない。


アルバムの中の写真に、私は写っていない。


思えば、私が死んだと知った原因は、この写真にある。


知りたくなかったとかそういうわけじゃないし、むしろ早く知れてよかった。


ただ、綺麗に人ひとり分空いた写真を見ると、本当に私は死んでしまったのだと、そう思い知らされるんだ。
_狼木@ろうき_ _玲羅@れいら_
狼木(ろうき) 玲羅(れいら)
これさ、瑞葉にプレゼントするよ
_狼木@ろうき_ _玲羅@れいら_
狼木(ろうき) 玲羅(れいら)
うん……キーホルダーみたいに、家に置いてもらうよ
_木枯@こがらし_ _瑞葉@みずは_
木枯(こがらし) 瑞葉(みずは)
ありがとう
_木枯@こがらし_ _瑞葉@みずは_
木枯(こがらし) 瑞葉(みずは)
大切にする


大丈夫だ。


私は写っていないけど、写真を見れば、私の姿も、周りの光景だって思い出せる。


この夏休みが詰まったアルバムは、ずっと大切にしたい。



私がいなくなってからも、ずっと。







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