2026年8月26日。
今日は、みんなで集まってアルバムを見ていた。
夏休み中に撮った写真を、まとめてくれたみたいだった。
マスキングデープなどでデコレーションもされていて、一言ずつ思い出も書いてあった。
写真を見るだけで、今までのことを鮮明に思い出せる。
2学期が始まったら、もうみんなと外出することはなくなる。
それ以前に、その時にはもう……私はいなくなってるかもしれない。
アルバムの中の写真に、私は写っていない。
思えば、私が死んだと知った原因は、この写真にある。
知りたくなかったとかそういうわけじゃないし、むしろ早く知れてよかった。
ただ、綺麗に人ひとり分空いた写真を見ると、本当に私は死んでしまったのだと、そう思い知らされるんだ。
大丈夫だ。
私は写っていないけど、写真を見れば、私の姿も、周りの光景だって思い出せる。
この夏休みが詰まったアルバムは、ずっと大切にしたい。
私がいなくなってからも、ずっと。

















編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!