2026年7月14日。
眠い目を擦り、机の時計を薄目で睨む。
長い時間眠っていたせいか、少しフラつく足取りを整えて、急いで準備をする。
朝ごはんは食べてられないから、リビングには寄らずに玄関へ。
返事が返ってくるのを待たないで、私は家を飛び出した。
このままでは遅刻だ。
もうすっかり暑くなった7月下旬。
炎天下の中、やけに軽い足を進めた。
結局遅刻してしまった……。
まだ怒られてはないけど、これは反省文確定だな………。
そんなことより、今日はテスト返しだ。
早速、番号順の列に並んでテストを受け取りに行く。
前の人は何点かな、などと考えながら答案を覗き見したりする。
次は私の番だ。先生の手元を追いかけて、自分の点数を…………
先生は、私の回答用紙を教卓の上に伏せてしまった。
そして、次の人の名前を呼んだ。
先生は私に見向きもしないようで、何事もなかったかのようにテストを返していた。
教室を見渡しても、特に疑問に思っているような生徒はいないようだった。
何これ、シカトされてる?遅刻しただけで……?
仕方なく、自分の席に戻ることにした。
おかしい。今日一日中、誰とも喋れていない。
別に、友達がいないわけじゃない。
私から話しかけていないわけじゃない。
ただ、自分がその場にいないかのような、そういった扱いだった。
ひたすら悲しかった。理由も何もわからない。
何をしても、何も変わらない。
誰にも挨拶されないまま、家に帰ってきた。
母に、今日のことを相談しようと思った。
不思議なことに、母は私の部屋にいた。
私の問いかけに返事はなく、母はただ部屋の掃除をしているようだった。
この感覚を、私は知っている。
今日学校で感じた違和感と同じ。
無視されている。
何度呼びかけても変わらず、時間が過ぎるだけ。
結局、私には見向きもしないまま母は出ていってしまった。
友達と喧嘩したわけじゃない。
母と仲が悪いわけじゃない。
周りから無視される理由もわからないまま、一日が過ぎた。
以下雑談














編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。