自信がほしかった。
自分が正しいという自信が。
強さがほしかった
みんなを守れるくらいの強さが。
でも、俺には
どれも足りなかった。
いつも守られてばっかで
俺が足を引っ張って
ダメにしてしまう
その繰り返しだった。
ぶるーくと変わりたい。
あの位置にいるべきは
俺の方が必要なかった。
ぶるーくみたいに
みんなを明るくできない
ぶるーくみたいに
支えられない
ぶるーくみたいに
俺は
消えてしまいたかった。
最悪の選択を取らせてしまった俺を
俺自身で殺してしまいたかった。
俺は無価値で
どうしようもないダメ人間。
なぁ、ぶるーく
俺は
生きてていいんだろうか
迷惑をかける人間なんて要らない。
俺には
生きる価値すら
無かったのかもしれない。
このまま
ぶるーくときんときが起きないなら
命すら
捨ててしまおう。
俺なんかが
生きていていい理由は
ひとつも無いのだから。
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。