勢いよくドアを開けて大声で俺の名前を叫ぶのはおらふくん。
身を乗り出して俺になにかの紙を見せる。
確かこの前当選番号発表していたような気がする。
もしかして当たったとか...
報告してくるということは、まさか1億...いや、5億...
なんて俺が考えていると、横からおらふくんは、
円しか聞こえなかった。
1000円と聞こえた気がするが、
そんなわけないと思い俺は聞き返す。
そう言っておらふくんは財布から1000円を取り出す。
嘘つくと思ったと言うよりは、...
嘘だと言って欲しかった。
反応に困って曖昧な返事になってしまった。
おらふくんがドヤ顔で押してきてちょっと笑ってしまった。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。