第33話

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2023/10/16 15:09



眠い…



あなた
「…」ウトウト

チーノ
「眠いん?」

あなた
「んん…」


おかしい
明らかにおかしい
こんなに眠いなんて…今日は特に変なもの…


あなた
「…あかん、これ寝てまうわ」

チーノ
「え?」

あなた
「屋上行くのやめ!保健室いって寝てくる!」

チーノ
「えぇ…」


歩くのもしんどいな…
ここ人通り少ないし、そんな遠くもないはず…


あなた
「チーノ運んで〜」

チーノ
「ええけど…ほんまに保健室行くん?」

あなた
「うん…」ウトウト

チーノ
「あぁ、もう…ほらおいで」






























?? side




彼女と同じ授業を受けれて嬉しかった
しかも、お昼も誘えた!
2人っきりの食事……と思ってたけど、彼女はどうやら眠いらしい

うとうとしている彼女も可愛い
あの顔をぐしゃぐしゃにして泣かせたい
俺だけを求めるような体にしたい
俺だけを見てくれる……そんな彼女が



彼女は保健室で寝るといい、俺に連れていってくれと頼んだ

俺は彼女を抱えた
彼女はすぐに寝た

彼女の寝ている顔があまりにも美しく
誰にも見られたくないと思った


どうせ"あいつ"も彼女のことが好きなんや
2人きりにさせたら彼女が何されるか分からん
…やから俺がいても文句はないよな?





















































ここどこ…?

私は見覚えのない場所にいた


視界がぼやけてよく見えない



目を擦ろうと手をあげる……瞳に映った手は小さかった



あなた
「んぎゃ…」


彼女は喋ろうと試みた
しかし、彼女の前に出てきたものは…人間ではなくぐちゃぐちゃなものだった


あなた
「ぅあ、う…」


『喋った!』
その言葉にビクリとする
今までに聞いたことのない声
とても低い声

あぁ…これは夢なんだ…きっとそうだ!
夢なら早く覚めて…こんなところ…もう嫌だよ






























『可愛い可愛い…愛しの子』

























あなた
「う゛…あ゛ぁぁぁぁ゛あ゛!!!!」

チーノ
「あなたの例.えす→え、あなた?」

あなた
「うッ…ぁ゛…や!ぃ゛や!」

チーノ
「あなた!!」

あなた
「やめ…」

チーノ
「あなた!!!!」


彼は何度も彼女の名を呼んだ
彼女は彼に3度名前を呼ばれ、ようやく我に戻ったらしい


あなた
「……あれ、私…何して?」

チーノ
「ッ…はぁ、心配させやがって…」

あなた
「え?ごめん、全然気づいてなかったわ」






彼女はすっかり夢のことを忘れていたそうな











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