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小説
ファンタジー
最強最弱の子は最強最弱を目指すそうです
63話
「世界…を？」
「そうだ、俺はこの腐った世界について知っている」
「そしてお前も知った」
「…ふざけてないか？」
「能力者だと言って、偉そうに立つやつが」
「無能力者だからと言って、人権が与えられないやつがいるなんて」
「確かに…ふざけてる…けど…」
「テラ！しっかりしろ！こいつに唆されるな！」
「俺の目標を、お前が達成してくれよ」
「僕には…」
「僕には、そんな事は無理だ」
「なんで…だ？こんな世界を知ったのにか？」
「だけど…僕は別の方法で世界を___す」
「…いいのか、それで」
「当初の目的からはズレるけど…こんな事を知って黙ってる人はいないよ」
「…ありがとう…本当に、ありがとう」
「なら改めて自己紹介する…俺はインヘアー、なんとでも呼んでくれ」
「…よろしくな」
せっかく仲間になったんだったら…
そう言って、僕は彼の服などを剥ぎ取り、着る
代わりに僕の服を彼に着させた
そして、僕は決意の意を込めて、言った
僕…いや、俺がインヘアーになろう
