第27話

弐拾伍
1,105
2025/08/31 21:45 更新







あなた
休まなくて大丈夫?

無一郎
無一郎
そんなこと言ってる場合じゃないし


あなた
…まあね




それでも、私は君に死んで欲しくない。





あなた
危なくなったら抜けてね



無一郎
無一郎
…それは約束できないかな

あなた
……そっか





あなた
…で、炭治郎くんは?

無一郎
無一郎
伊黒さんが……



あなた



まだ動けるんだ。伊黒さん。


まあ何にせよ人が多くて困ることは無い。

奴を捕えなければ。





鎹鴉
カァァァ!!

鎹鴉
夜明ケマデアト十分ー!!!!



あなた
(十分…!)




   いける。いや、やるんだ。





あなた
無一郎っ!

無一郎
無一郎



無一郎が私の意図に気づき、刀をぶつけ合う。


すると、刀が再び赫く染まった。





あなた
氷の呼吸、壱ノ型
無一郎
無一郎
霞の呼吸、肆ノ型




あなた
氷刃ひょうじん瞬断しゅんだん

無一郎
無一郎
移流斬いりゅうぎ













無惨
……ぐ………



小芭内
小芭内
っ!お前ら……



あなた
…あれ、死んだと思いました?


小芭内
小芭内
………いや、












無一郎
無一郎
っ、攻撃が来る!!


あなた

小芭内
小芭内
…蛇の呼吸、壱ノ型


小芭内
小芭内
委蛇斬いだぎ





無一郎
無一郎
霞の呼吸、弐ノ型

無一郎
無一郎
八重霞やえかすみ






無一郎達が鬼舞辻の攻撃を受けてくれている間に、

炭治郎くんの腕を掴む。










あなた
…炭治郎くん、こっち!


炭治郎
炭治郎
ぅわ…っ







あなた
…ここなら日の呼吸、やりやすい?


炭治郎
炭治郎
っえ、?

あなた
拾弐個の型、繋げてるでしょ




炭治郎
炭治郎
……なんで…

あなた
さっき壱ノ型から順番に使ってたからね




炭治郎くんは私の言葉を聞いて、唖然としていたが



すぐに持ち直すと、すでにぼろぼろの顔を歪めて笑った。



炭治郎
炭治郎
…ありがとう



あなた
うん、やばそうだったら私が防ぐから




この場において、最早階級は関係ない。

鬼舞辻を止められるのは炭治郎くんだ。


日の呼吸を使える炭治郎くんは守らなければ。





あなた
氷の呼吸、捌ノ型

あなた
れいしゅん







   飛んでくる攻撃を、炭治郎くんに当たらないように受け流す。





炭治郎
炭治郎
っ、日の呼吸、壱ノ型
 
炭治郎
炭治郎
円舞えんぶ






炭治郎
炭治郎
弐ノ型、碧羅へきらてん



炭治郎
炭治郎
参ノ型────








あなた
………



慎重に受け流せ。


炭治郎くんの攻撃を途切れさせたら駄目だ。





あなた
氷の呼吸、漆ノ型

あなた
氷雨連牙ひさめれんが




   「守る」。

そうは言ったが、仮にも鬼の始祖である鬼舞辻の攻撃を遠くからとはいえ防ぎ切るのは難しい。


故に、少しずつ戦況が押されている。







あなた
っく……

あなた
氷の呼吸…




奴が、私と炭治郎くんにそれぞれ攻撃を仕掛けてくる。



どちらを優先するか。



そんなの決まっている。


あなた
陸ノ型、白氷はくひょうたて





炭治郎
炭治郎
…っ、陸ノ型、日暈にちうんりゅう 頭舞かぶりま





防ぎきれなかった攻撃がこちらに向かってくる。


元より覚悟の上だ。





蜜璃
蜜璃
もういい加減にしてよぉ!!


あなた
…っ、



攻撃が、来ない。


突然の声がした方向を向くと、私に向かってきていた腕を甘露寺さんが掴んでいる。




蜜璃
蜜璃
馬鹿ァ!!




遠くからでも、そんな叫び声が聞こえてくる。


そして、その叫び声とともに、奴の腕が引きちぎられた。





あなた
…っ、甘露寺さ…




彼女の腕も、ちぎれている。


よく考えれば当たり前だ。




どんなに速くても、どんなに力が強くても。

所詮私たちは人間。



奴の腕を引きちぎって無傷なはずがない。






あなた
っ! 氷の呼吸、弐ノ型

あなた
清澄せいちょう白魔はくま…っ





炭治郎
炭治郎
捌ノ型……




畳み掛けようと、炭治郎くんと私も鬼舞辻の方にさらに近づき、攻撃する。




奴も、薬の効果か、少しずつ動きが鈍くなっていく



あなた
っ、氷の呼吸、伍ノ型…

無一郎
無一郎
霞の呼吸、壱ノ型






無惨
………





あなた
……ひ…っ


突如、奴の体に縦に亀裂が入り、裂けた。



それが炭治郎くんに向かう。




あまりの衝撃に、私も無一郎も、動きが止まる。





小芭内
小芭内
……っ



あなた
…ぁ、伊黒さん……





炭治郎くんと鬼舞辻との僅かな間に伊黒さんが入り込む。


その体が、奴の攻撃をもろに食らう。





炭治郎
炭治郎
…伊黒さんっ!!









実弥
実弥
……夜明けだ!!
実弥
実弥
このまま踏ん張れェ!!!



そんな声とともに、奴が斬られる。



無一郎
無一郎
不死川さん…っ





小芭内
小芭内
…ごほ……っ…

あなた
…っ



駄目だ。もう伊黒さんは動けない。




私たちで止めないと。













でも、運のいいことにもう夜明けだ。




これだけの犠牲。絶対に無駄にしない。




絶対に今日、ここでお前を殺す。









鬼舞辻無惨────































プリ小説オーディオドラマ