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第2話

1-1 #幼ともだち
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2023/04/16 09:40 更新
 /西畑side 

 俺には、好きな人がおる。初恋相手で、高校生になった今でも想い続けている人。

なんせ幼なじみなもんで、赤ん坊のころからずっと一緒で、いつのあなたも俺は知っている。

2人で酸いも甘いも噛み分けてきた。これまでずっと。

あなたが笑っていると俺は嬉しくなる。あなたが悲しんでいると俺はもっと悲しくなる。

あなたの全部が俺の全部が俺の全部なのだ。いや、こんなに重たい男ではなかったはずだが…。     

あなたを愛しく想うあまり、俺はおかしくなってしまったかもしれない。

どんな形でもあなたの隣にいたいから、俺は一生あなたに告白できないだろう。

俺は意地でもあなたの隣に居続けるで。それが望んだ形じゃないとしても…。
大石 祈
大石 祈
だいごー。
俺を起こすように家の外から叫ぶ彼女こどが、俺の幼なじみであり、

俺が恋焦がれている人、大石 祈。

毎朝、俺を起こすかのように叫ぶいのり。もう起きてるんやけどなwww。

いのりに呼ばれて、俺はおもむろに家をでる。まるで、いのりの声で起きたのかのように。
大石 祈
大石 祈
おはよう!(^O^)/
西畑大吾
おはよ!
そう笑いかけてくるいのり。

朝から笑顔可愛すぎんか。西畑キュン死するぞ。

死因:いのりの笑顔が可愛すぎたから。

朝から癒しをありがとう。俺、もう死んでも悔いないです。
大石 祈
大石 祈
どうしたの?
ハッ!死にかけててこれから学校に行かなくてはならないことを完璧に忘れていた。
大石 祈
大石 祈
急がないと電車行っちゃうよ!
((((((((((っ・ω・)っ 駅へGO!
とにかく、とにかく急いだ。#朝から猛ダッシュ
大石 祈
大石 祈
もう!💢
朝から怒られました。(でも、怒ってても可愛ええ)
西畑大吾
ごめん🙏
と言いながらもニコニコしてしまうのは、

恋の魔法にかかったら仕方のないことなのだろうか。
電車通学の俺たちには、こういう事がよくある。

だいたい原因は俺だ。

俺たちは毎朝、一緒に最寄りの駅まで行き、同じ電車に乗る。

田舎の駅やから、駅員さんはおらん。

もちろん電車が混むこともなく、

余裕で、席に座れる。

学校の最寄りの駅に着くまで、

電車にゆられながら

いのりが楽しそうに話すのを聞く。

いのりは他愛もない話をたくさんしてくれる。

これが割と至福の時間で、こんな日常が1番幸せやったりする。

今日の話題は、今日紹介される新しいALTの先生について。
大石 祈
大石 祈
楽しみだな~
大石 祈
大石 祈
面白い先生だとええな~
どうやら新しいALTの先生をとても楽しみにしているらしい。

男の先生やったらちょっと妬いてまいそう。

やけど、いのりが楽しそうにしているなら、ええわ。

いのりは、笑っているんが、1番かわいい。
こんなことを言っている時点で、

もうすでに俺はいのりに惚れ込んでいる。

でも、

どんな少女マンガでも、恋愛小説でも

幼なじみが結ばれることはない。

いつのまにか超絶イケメンが現れて、

人の好きな人かっさらって行くのが定番。


どっちにしろ俺にはこの関係を終わらせる

勇気がないから、俺の恋が報われることなんか

きっとないんやと思う。
To be continue...

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