背中を押されて無理矢理外に放り出された。
華奢に見えて、意外と力あんだな。こいつ。
すると、深海もドアの近くまで来た。
腕を庇っているような立ち方でぎこちない。
まただ、またあの顔。
なぁ、深海。
深海は何を思って、何を感じているんだ?
俺の問には当然答えず、ドアの閉まる音だけが静かに響き渡る。
上手く誤魔化せた?ちょっと強引だったかな、笑
こんな私なんかに。
私は、本当は生きてるべき人間じゃないんだよ。
優しくされるべき人間じゃないの。
必要ないって突き放されるべきなんだよ。
だからわざと口調強くしたり色々したのに。
なのに、どうして?
腕をギュッと握りしめる。
それに、出会って2日目だよ。
そんな心配されるような、深い関係性じゃないでしょ。
だから私のことなんかほっといてよ。
…まぁ乾君は無駄に素直だし天然だし、しょうがないか。
…今日はもう、帰ろう。
俺がそう言うと、深海は眉間にしわを寄せ
と一言。この前俺に『人のこと変呼ばわりするのは失礼だ』って言ったの忘れたのか。
~~~~~♪
あれから1週間が過ぎた。
大寿はあの圧倒的な力で、東京を徐々に制圧し
ココの金で特攻服を一新。まるで軍連隊のようだ。
二人の力で黒龍は息を吹き返すことが出来た。
…ただ、今の黒龍が俺の夢に見てきた黒龍の姿かと言われると違う気がする。
違う気はするが、今は目をつむろう。
大寿に任せよう。
抗争、集会がないときはいつも音楽室に来てる。
家に帰っても暇なだけだし、ココも金を作るので忙しい。大寿は…疲れる。音楽室が一番丁度いい。
大寿が総長になってから、今まで以上に喧嘩をふっかける事が増えた。
早く黒龍の名を広めたかったのもあるが、俺より大寿のが喧嘩っ早いってこともある。
敵チームの姿が目に入るだけで殴りかかるから、大寿側近の兵隊はボロボロ。
俺とココも、流石に体力が削られつつある。
昨日も相手の総長に突然殴りかかって、全面戦争になった。
だから、あんまり関わりたくない。
ココには『イヌピーも同じようなもんだ』って言われるけど、俺は姿が目に入っただけで殴りかかったりはしない。
ガン飛ばしてきたらぶっ飛ばすだけ。
そう言って少し微笑んだ。
前みたいな悲しい感じじゃなく、普通に。
ピアノばっか、っていうか俺がピアノを聞きたくてきてるんだけどな…
だけど別に断る理由もなかったから、一緒に屋上へ行くことにした。
風に揺られる長い髪は、夕日を反射し綺麗に輝いている。下を眺めると部活を終えて帰宅する本校の生徒がわんさかいた。
すると後ろからドアの開く音が聞こえた。
思い出せないのか深海はきょとんとした顔でこちらを見つめている。
いつもよりおどおどしている二人を見るのは、なんだか面白い。
二人で笑い合う姿はとても楽しそうだった。
ちょっと寂しい。まぁそんな事言ってらんないよな
なんだかむず痒い。
ココと会ったのも深海と会ったのも俺が最初なのに
深海を映すココの目は、赤音を見る目と同じように見えた。昔を思い出したのか少し潤んでいる。
そんなココを片目に深海を見た。ドアに方へ歩く深海の背中は、とても小さく頼りなかった。
不安、恐怖とか、そういう負の感情を全て背負って縮こまってしまっているような。
ダメ、ここを逃したら…
今行かせてしまったら、一生戻ってこない気がした。
気がついたら腕を掴んでいた。
しかし勢いがありすぎて制御が効かなくなり、深海ごと押し倒してしまった。
はい、切ります!
口調迷子ですね…すいません!
えー語彙力もなく、しかも時間を過ぎてしまうという大事件です。
少しでも早く投稿したいのでこの辺で












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。