あれから1週間が経とうとしていた
あなたの下の名前はあの日から極端に授業への出席日数が減った
無陀野・淀川は毎日食料を届けたり
生存確認するのにあなたの下の名前の元へ通っていたが
声を聞いてはいないそう
それほどまでにあなたの下の名前の心には深い傷があった
あなたの下の名前Side
あれから私は部屋の外へ出ることが少なくなっていった
私は一人部屋だから部屋には話し相手になってくれる人がいない
たとえいたとしても話さないと思うけど
そして今日も私はベットに潜りただ天井を見上げる
携帯を見ていてもふとした瞬間
あの時の光景が頭に浮かぶから…
ただ天井を見上げてぼーっとする毎日
部屋では白いカーテンが窓から吹く風でゆらゆらと揺れて
何の音もしない空間が広がっていた
いつも2人が食べ物を持ってきてくれたりする
2人が来た時は扉を数回叩いて
私がちゃんとここにいる事を伝える
ずっとこのままじゃダメだって分かってるけど
でも、もし京夜と姫子さんが2人でいる所をまた見たら
立ち直れない気がするから
その事を分かっているのか
無人も真澄も何も言わないでくれる
そんな2人の優しさにずっと甘えてる
このままじゃダメなのにね
その言葉は無音の部屋に溶けて消えていった
京夜Side
あれからあなたの下の名前は授業に顔を出さなくなった
ずっとこのままじゃないよね…?
あなたの下の名前に謝りたい
「姫子さん優先して行動してごめん」って
ずっと好きなのはあなたの下の名前だけなのに…
謝りに行こうとあなたの下の名前の部屋に行こうとしても姫子さんが邪魔してくる…
普通に迷惑だし
あんな事があったのに普通に話しかけてきて
正直吐き気がした
あなたの下の名前が笑った顔を見たい
あなたの下の名前また色んな思い出作って
一緒に高め合って…
あなたの下の名前なしじゃ駄目なんだよ…
お願い…神様がいるなら
あなたの下の名前ともう一度笑い合える頃に戻りたい
そんな言葉は空を切って空に消えていった












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。