jk side❤︎
PM20:27
俺はあなたを探しに繁華街へ出てきた。
てひょなの家にも行ってみたけど、応答なし。
居留守じゃないと信じて、走り続ける。
すると、、
怪しめの女のひとに話しかけられた。
急いでるし、絡むと面倒そうだからスルーしようとすると、、
ガシッッ
腕を掴まれた。
腕を振り払おうとしたけど、
並大抵の力じゃ解くことは出来なかった。
ブンッッ
必死に腕を振りほどくと、
女はわざとらしく倒れ込んで、、、
必死に誤解を解こうとしていると、、、
??「ぐく、、?」
あぁ、、終わった。
こんなとこ見られたら、好きどころか嫌いになるに決まってる、。
とことんついてねぇなぁ、、って、
思ってたら
.
あなた、、、?
その女は思わず立ち上がって叫び飛ばした。
女はボロを出したことに気づき、また演技を始めようとしていると、、
通りすがりの女性が、俺をかばってくれた。
その後、女は警察に連れていかれた。
現場には、俺とあなたの2人きり______
あなたの手元を見ると、薬局の袋があった。
ここはおれの家から4駅ぐらい離れたところ。
てひょなの家はここにあるから、走ってここまで来た。
あなたの少し俯いた横顔は、どこか悲しくて。
あなたは軽く手を振り、
振り返って気まずそうに帰っていく。
いいんだろうか、?これで
これで、何か解決したのか?
おれのモヤモヤは消えてないし、肝心の言葉も伝えられていない。
せっかく見つけたのに、、、
もう、
「怖気付いてなんかいられない。」
あなたは少し驚いた様子を見せて、
俺の方に振り返った。
いつもは騒がしい繁華街に、
2人きりの沈黙が流れる。
その沈黙を破ったのは、俺の言葉______
ではなく、あなたの言葉だった。
緊張に耐えきれず、唾液をのむ。
.
久し振りに聞いたあなたの声は、とても意外な言葉だった。
『気持ち悪い、、よね』
『じゃあねっ!ぐぐもお元気でっっ!!』
また、あなたが去ろうとする。
このままじゃダメだ______
そう思い、咄嗟に出た言葉は
あぁ、、だっせぇな、。
もっとちゃんと、言葉考えとけば______
ぼふっ
あなたが抱きついて来た。
そう言いながら顔を赤くするあなたは、
死ぬほど可愛くて。
耐えられなかった。
.
いつの間にか、ててとみなが立っていた。
PM21:16
俺とあなたは結ばれた。
こんな事をしている間に、
俺とあなたは愛を確かめ合っていた。
「私も、愛してる。」
Fin______
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。