第10話

#8 重ねる嘘
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2026/05/17 10:51 更新





家に帰ると、なんだか一気に安心した。



外も楽しかったけど。

やっぱりここが一番かも。








あなた
ふぅ……





ソファに座って、軽く伸びをする。


その時、ふと頭に浮かんだことがあった。






あなた
(デビューするって言ってたっけ)



────一年後のデビュー。




どんな姿なんだろう。

どんな配信するんだろう。






あなた
(すごく気になる)






あなた
ねぇ、ローレン

lrn
ん?


ローレンがスマホから顔をあげる。



あなた
VTuberってどんな見た目なの?
あなた
モデルとかあるの?

lrn
あるよ、見る?
あなた
え!!いいの!?




思わず身を乗り出す。




lrn
食いつきすごw




少しだけ笑われてしまった。



慌てて身を引く。





あなた
見たい
lrn
はいはい



ローレンはスマホを操作して、

画面をこちらに向けてくる。




lrn
これ




その瞬間、息が止まった。




赤髪、長い髪を後ろでまとめていて。

翡翠色の瞳。




すごくかっこよくて。


でも、それだけじゃなかった。






あなた
(……あれ)


胸の奥がざわつく。



これ、見たことある。

どこかで。



lrn
どう?




ローレンの声が遠くに聞こえる。



頭の中は、それどころじゃない。

どこだっけ……?



あなた
(どこで見たっけ……?)




ふっと、記憶が繋がる。




────友達と遊びに行った日。



大きな画面。

たくさんの人。



そして……





あなた
……にじさんじのだ


lrn
は?



はっとして、口を押さえる。

もう言ってしまった。




ゆっくり顔を上げると、

ローレンがこちらを見ていた。





lrn
にじさんじでデビューするって
言ったっけ?




心臓が、一気に跳ね上がる。


やばい。

完全にやらかした。




あなた
えっとー


言葉が出ない。


どうしよう。

どう言い訳する?



あなた
(……全部言っちゃう?)




どうせなら全部言ってしまえば───






でも、もし言ったら?



私は一回死んでいて。

神に頼んだらタイムスリップしたなんて。



ローレンは信じるかな。






あなた
にじさんじって有名じゃん?
あなた
だからなんとなく!

lrn
ま、そういうのもあるか



怖かった。



もしもローレンに本当のことを言って

信じてもらえなかったら。

変なやつって思われたら。




あなた
…………




言えばいいのに、全部。



私が誰で。

どうしてここにいて。

あと一年しかないってことも。






lrn
……あなた
lrn
なんか隠してる?
あなた
え?



ドキッと鼓動が早くなる。




あなた
……ない、よ



また、嘘を重ねた。



ローレンはじっと見てくる。

何かを探るみたいに。






lrn
ま、いいか


lrn
とりあえずゲームする約束だろ?
lrn
やろーぜ




こくっと頷いて隣に座る。






まだ。

まだ、言う時じゃない。




そう言い聞かせてコントローラーを受け取った。









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lrn様がとにかくメロいです。。💖
ぜひ読んでみてください。。!✨️✨️







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