家に帰ると、なんだか一気に安心した。
外も楽しかったけど。
やっぱりここが一番かも。
ソファに座って、軽く伸びをする。
その時、ふと頭に浮かんだことがあった。
────一年後のデビュー。
どんな姿なんだろう。
どんな配信するんだろう。
ローレンがスマホから顔をあげる。
思わず身を乗り出す。
少しだけ笑われてしまった。
慌てて身を引く。
ローレンはスマホを操作して、
画面をこちらに向けてくる。
その瞬間、息が止まった。
赤髪、長い髪を後ろでまとめていて。
翡翠色の瞳。
すごくかっこよくて。
でも、それだけじゃなかった。
胸の奥がざわつく。
これ、見たことある。
どこかで。
ローレンの声が遠くに聞こえる。
頭の中は、それどころじゃない。
どこだっけ……?
ふっと、記憶が繋がる。
────友達と遊びに行った日。
大きな画面。
たくさんの人。
そして……
はっとして、口を押さえる。
もう言ってしまった。
ゆっくり顔を上げると、
ローレンがこちらを見ていた。
心臓が、一気に跳ね上がる。
やばい。
完全にやらかした。
言葉が出ない。
どうしよう。
どう言い訳する?
どうせなら全部言ってしまえば───
でも、もし言ったら?
私は一回死んでいて。
神に頼んだらタイムスリップしたなんて。
ローレンは信じるかな。
怖かった。
もしもローレンに本当のことを言って
信じてもらえなかったら。
変なやつって思われたら。
言えばいいのに、全部。
私が誰で。
どうしてここにいて。
あと一年しかないってことも。
ドキッと鼓動が早くなる。
また、嘘を重ねた。
ローレンはじっと見てくる。
何かを探るみたいに。
こくっと頷いて隣に座る。
まだ。
まだ、言う時じゃない。
そう言い聞かせてコントローラーを受け取った。
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lrn様がとにかくメロいです。。💖
ぜひ読んでみてください。。!✨️✨️












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!