▶︎……ここは?
なにもない空間.
だが、しずくたちと同じ世界に思える.
《『虚空』への入室者を確認。管理人を呼び出します》
それはまずい.
出口を探していたのだから.
▶︎待て!(この声、前も聞こえたよな)
『おや、ここに来てくれるとはとっても嬉しいな』
『ここは虚空。そして彼女_声は僕のプログラムさ。』
▶︎プログラム…?君が作ったのか
(管理者が来てしまった。)
『名乗っていなかったね。
僕は管理者、「アウクテル」。』
『気軽にアークって呼んでよ。』
▶︎別にあんたの名前は聞いてないんだが。
▶︎で、虚空って?
『中継地点的な?
どの物語にも属さない場所さ。』
『わざわざ訪問すると、ルールがめんどうだろう?』
▶︎意味が分からない。
世界を繋げるなら、ここは壁になると思うけどな。
『そうかい?僕はそうは思わないね。
こここそ、物語をつなぐ糸になると思うのだが。』
▶︎物語は広がらない。
『……はぁ、まあいいや
まだ登場人物はキミだけだ。
ここで茶でも嗜むといいさ。』
すると、アークは空気に溶けるように消えていった.
どうする?
▶︎辺りを見渡す
茶をしばく
寝る
雲のような地面の上に、屋外用の洋風テーブルと椅子だけが置いてある。本当に交流の場であるようだ。
どうする?
▶︎寝る
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編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。