社会人になって、恋愛なんてできないと思ってた
忙しくてそれどころじゃないって思ってた
仕事先のお店でよく来客する彼から言われた言葉
そんな瞳で見つめられたら、、
落ち込む彼にそう言うと、彼は顔を明るくさせた
明らかに落ち込んでいる
そんな顔されたら、断れないよ
唖然としていると、彼は会釈して店を出て行った
そんな後ろ姿が寂しく見えた
私は美容師として働いている
彼が初めてお店に来たのは5ヶ月前
それから毎月のようにこのお店に来ては
私を指名してカットをお願いされる
5度目の今日、彼から告白された
そんなことに驚きを隠せない
もちろんお客さんと親しい関係なのはよくあるけど…
付き合うのは流石にダメだと思った
まだ彼も高校生
周りの女の子と楽しくきゃぴきゃぴしたい時期なはず
グク君の青春を私が奪うなんてできない!
そんなことを考えながらお店のドアを閉めると
同い年のテヒョン君が話しかけてきた
へへ、と四角い口をして笑ったテヒョン君
同じ職場で働いているテヒョン君は、
気遣いができてとても優しい
どこの香水かわからないけど近くを通るたびに
フワッといい香りがする
清潔感があって、笑顔が素敵
モテるんだろうなぁ
お客さんからも人気なんだろうなぁ
私はそんなテヒョン君に憧れていた
あまりに突然のお誘いすぎて、驚きの声を上げた
え、テヒョン君から食事の誘い….
って、何私勘違いしそうになってるのっ
ただの社交辞令に決まってる
テヒョン君は何とも思ってないはず















編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。