全く良いお話ではありません。しんどいです。胸糞悪い結末でも読める方は下手ですが読んでみてくれると嬉しいです🙏
⚠︎・死ネタあり
・この作品はご本人様に全く関係ありません。
一歩踏み出した途端足裏に感じる冷たさが今は妙に気持ちよくて最高な気分だった。
そうやって怯えるヒョンの手を握ってもう一歩、また一歩と進んでいく。
あたり一面の透き通る黒は一見怖いものに見えて、実は僕たちを優しく迎え入れてくれる。
憧れだった。愛する人と2人きりの世界で生きる事が。
僕もヒョンもお互いを必要としてた。2人でいる事が必須だった。だってそうじゃなきゃ生きていけないから。この世界は僕らを快く歓迎なんてしてくれないから。
家族もクラスメイトも先生だって、僕らのことをきみ悪がった。醜くくて、穢らわしい存在だと言った。
僕らはただ僕らの幸せの為に必死に生きていただけなのにね。
本当に辛かった。2人きりの空間でもどこでも何かに「ここから出ていけ」と言われているようで自分達は世界の邪魔者なのかとさえ感じていた。そんな世界で僕たちはひたすらお互いを離さないように抱きしめ合っていた。
でも、そんな日々も今日でお終い。僕たちはこの世界を離れて2人だけの世界に旅立つ。
もう誰にも邪魔者扱いされない。何も気にせずヒョンと愛し合える。
可愛いヒョンは僕の手を強く握りしめて僕に体を寄せる。
そこまで言ったらヒョンは満面の笑みを浮かべる。
ヒョンはもう決心したようだ。なら、もうこれで__________
握った手を離さず、どんどん前に足を進める。お互い目は合わせずとも、どんな顔をしているのかわかった。
2人は透き通る闇の奥底に沈んでいった。
真っ暗な部屋の隅で声を押し殺して泣いているのは、俺が愛してやまない恋人。
彼が泣き出してから何時間経っただろうか。
今日の早朝、彼の幼馴染であるハンジンが亡くなった。死因は溺死。恋人との心中だった。
ドフナとハンジンはとても幼い頃に出会って、すぐに仲良くなり一緒に遊ぶ事も多かったそう。ドフナはハンジンの純粋な性格をとても気に入っていたようだ。
でもその純粋さのせいでハンジンは孤独になった。
この世界では同性での恋愛を全く受け入れてもらえない。現に俺達もそれを理解して外ではただの友達を装っている。でも純粋なハンジンにはそんな事出来なかった。
「本当に愛しているんだ」「どうして誰も認めてくれないの」そう言うのが彼の口癖になっていた。
でも、そんな事言ったってどうせ誰も受け入れてくれない事を思い知ったんだろう。最近は鋭い周囲の視線から逃れるように隠れて生活しているようだった。
ドフナはそれを見て少し安心している様に見えた。何にも刃向かわず、普通のふりをしておけば今より幾分かマシだからだ。俺たち同性愛者はこの世界ではそうやって生きなきゃ行けないからだ。
そのまま、誰にも見つからない様に2人だけで愛し合えば良い。これ以上大切な幼馴染が苦しそうに生活している所を見たくなかったんだと思う。
でも、ハンジンと彼の恋人は何処までも純粋で、自分の感情に素直だったみたいだ。
次第に顔を上げたドフナは震える手で俺の服の裾を掴んだ。その弱々しい手を俺は力を込めて上から覆い被せるみたいに握った。
この子を俺の全てを賭けて守り通さなければいけない。正直いつまで隠し通せるか分からないけど、愛する人を守る為なら何だってやってやる。今回の件でそう決心した。
この綺麗な顔がもう2度と涙で崩れたりしないように、そう願って彼の頬に手を添え、深い口づけを交わした。
"◯月✕日のニュースです。今日未明、ソウル市の◯◯湖周辺で2人の男性の遺体が見つかりました。未だ死因は判明していなく、警察は身元調査を進めていくとのことです。"
"いやぁ〜、怖いですねぇ"
"ほんとですね〜"
"実はこの湖3年前にも同じ様に少年が2人溺死で見つかってるんですよ"
"あ!知ってます!確か同性愛者の心中でしたよね?"
"そうそう!今回ももしかしたら........"
"この湖呪われてるんじゃないんですか〜??"
"え〜、こわぁ〜い!"
"笑笑笑笑笑笑笑笑笑"
fin
リクエストもらえたら、暇な時書くので気軽にコメントしてください🙇期待に上手く添えられなかったらすみません🙏
地雷→🐰左、🦒右


















編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。