そう言って向かった先には、私達の船。
でも一つだけ、違う所がある。
それは、帆に描かれているものがオスカー家の家紋じゃなくて、“パトゥリーダ王国の国旗”であるということ。
宝を使った後は、全速力でここに帰ってきた。
帰ってきたのは夕方で、人目にもめっちゃついたし、家では親に泣かれてしまった。
次の日の朝、全員に国からの呼び出しが来てて、首切りを覚悟してたけど、国王様から発せられたのは予想だにしなかった一言。
“君達に、国の正式な外交団として依頼を受けてほしい”
…さすがにこれ聞いた時は、全員固まった。
なんでも、このまま外との交流を絶っていては、国の発展に関わるだとか何とか。
これからは、私達が先生みたいになって希望者に航海術を教えたりもするらしい。
そして、私達の最初の任務先は、なんとリッシュマン王国とメア帝国。
偶然にも程があるなぁとか思いながら、任務内容をまとめた紙を今までずっと作ってた。
目的は、これからパトゥリーダ王国をご贔屓に、とか言うことならしい。
リッシュマン王国はまだいい。エマさん達に会えるから。
メア帝国は本気で断ろうと思ったけど、そんな事したら首が飛びかねないので渋々了承した。
これからも、海を愛し、海に愛された彼女達の物語は続いて行く_
Fin.














編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。