翌日
岩泉「あなた、一緒に行…」
「誰が高校生にもなってお兄ちゃんと学校いくの!?行かないから!!!」
「いってきます!!」
ガチャ
国見「朝から元気…笑」
「あっ英!おはよ!!」
国見「はよ、」
「入部届持ってきた??」
国見「あ、忘れた」
「うわ、明日持ってきてバスケ入りますとか言わないでね」
国見「ないから笑」
家出てから教室まで同じとか…
ガラッ
「最後まで同じとか勘弁なんだけど」
国見「家出てから最後まで同じだな」
?「あの〜、、」
誰だろ、この子…
?「このキーホルダーって岩泉さんのものですか?」
「えっ!あ、ほんとだ!嘘!?どこで!?」
?「廊下に落ちてました!」
「ありがとう〜!これ大切なものなの!名前なんて言うの?」
はるか「千世はるかですっ!」
「はるかちゃん!よろしくねー!タメで話そ!」
はるか「!うんっ!」
はるかちゃん…めちゃくちゃ可愛いじゃん!!
国見「"それ"、大切にしてくれてたんだ」
「当たり前じゃんっっ!英が初めてくれた誕プレ!」
国見「まじでその時のセンス終わってたのに。誕プレに牛のキーホルダーってどう考えてもおかしいでしょ」
「そんなのいーの!!」
-昼休み-
はるか「あなたちゃん、良かったらお昼一緒に食べない??」
「うん!食べよ食べよー!中庭行く?」
はるか「そうだね!」
「いただきまーす!」
はるか「いただきます!」
「わっ!はるかちゃんのお弁当すごい美味しそう!」
はるか「実は自分で作ってるんだ!」
「えっ!凄いね!!」
はるか「ふふっ、ありがとう」
はるか「あなたちゃんって…国見くんと付き合ってるの?」
「え!?なんで!?」
はるか「朝見た時、すごい仲良さそうだったもん!」
「いやいや、ないよ〜。幼馴染なだけ!」
はるか「えー、ほんとに〜?」
「ほんとほんと!はるかちゃんこそ好きな人居ないの?」
はるか「私は居ないよ!!」
「それこそ意外なんだけどー!」
高校最初の友達いい子すぎて泣きそう
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。