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第115話

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2026/03/23 05:25 更新



あなた
あ、P-P!今よかった?









P-P
うん、大丈夫ー!どうしたの?












あなた
いやぁ、帰り道ぼっちで寂しかったからさー……



あなた
電話かけてみた!

















P-P
なにそれ、暇人?

















あれから数日














私とP-Pは、意外と……






















というより、思ってた以上に気が合うみたいで
























ちょこちょこ連絡を取り合うようになっていた
























話す内容はだいたい学校の愚痴とか













最近ハマったゲームの話とか

















くだらない話ばかりなんだけど、それが妙に心地よくて



















高3のこの時期に気楽に笑え合える相手がいる、























それだけでも、私は少し……救われていた


























P-P
そっちは今日もやっぱ雪?















あなた
そー、毎日めっちゃ振っててさぁ!?







あなた
そろっそろ、やんなっちゃうよねぇ……ホントに















『でもやっぱ毎日雪って憧れちゃうなぁ、なんか……青春ってカンジ?』














と、P-Pはふざけたように笑った


















思わず『いい物件紹介しましょか?』と、関西人特有のボケがでそうになる


























こんな他愛ないやり取り




















ずっと憧れていた



















唯一、私が『普通の高校生』になれる場所


























今更でも、それが当たり前になっていることに、すごく嬉しさを感じる























あなた
あとでP-Pにも写真送ってあげる









あなた
この寒さをP-Pも感じればいいんだ!













P-P
ん〜、それは遠慮しておこうかなぁ














『なんでよー』と私は笑いながら、手を広げ、一回転してみせる






















言葉の綾なんかじゃない



















住宅街といえど、本当に北海道の冬は一面真っ白で




















まるで異世界に飛ばされた気分





























あなた
もーそろそろ、日が落ちる頃かな……っと、












そのまま調子に乗って、ぐるりと更に一回転




















その勢いで、リュックが背中を引っ張る






















バランスを崩し、ちょっとだけふらつて





















雪を踏みしめる靴の音が『ギュッ』と鳴った



















その瞬間、トンッ……と何かに手が触れる




















あなた
あっ……、ごめんなさい!!











反射的に振り向いて、頭を下げた













































……っ、せんぱい




































あなた
あ……、















口からか細く漏れる声




















ぶつかった人の正体は




















あなた
さくら……、ちゃん?







































何か言わなきゃ





















何か……



















あなた
えと、その………

















あなた
げん、き……?



















何とか先輩らしく話題を振ってみたものの、空気は重たく沈んでいく






















私も私で、もう少しまともな言葉があったんじゃないか……と、今更ながら思った


























桜井
……って、み……んての、……

















あなた
……ん、?















































桜井
これが元気に見えますか!?って言ってんのっ……!!















吐き捨てるような声が、胸の奥にずしりと刺さった






















なんてことない一言のつもりが、どうやら地雷を踏み抜いてしまったらしい





















あなた
ごめっ……、そんな、嫌味のつもりじゃ……っ






























桜井
なんでいっつもそんなに呑気なんですか!!

















桜井
いいですよね先輩は、人の気も知らないでっ……!





















さくらちゃんは、刺すように言葉を吐き出す

























今まで積み上げてきた、大きな何かが崩れていくみたいに

















あなた
ごめんなさっ……













桜井
そうやっていつも謝って!!














桜井
被害者ヅラしないでくださいよっ……!



















被害者ヅラ?





















本当に被害者なのはどっち?
























そう言いたいのを堪えて、ぐっと唇を噛みしめる



















桜井
先輩のばかっ……!!

















『馬鹿なのはどっち?』



























『どうしていつも私の気に障ることをするの?』



























『返してよ』









































さくらちゃんなんか、
































あなた
大嫌いっ、……




















刹那、彼女の瞳が揺らいだ気がした


















桜井
……っ、



















勢いよく踵を返す、さくらちゃん

































ふと、彼女のスクバから何かが千切れて落ちた
































その何かを、私は丁寧に拾い上げる
























あなた
これ……

















似てる






















間違いなく、似ている








































……祭の日、瀬戸くんがくれたあの景品に





















あなた
なんっ……で、
















いや違う、そんなはずない






















こんな色じゃなかったし、もっと大きかったはず























でも、どうしてだか、あの日のことがフラッシュバックして























妙に苦しい























あなた
さくらちゃんっ、!まって!!















違う、違うのは分かってる






















だけど、何となく答え合わせがしたくて

































このまま、モヤモヤを抱え続けたくなくて

































振り返ったさくらちゃんの顔がはっきり見えた

























































その瞬間だった



























桜井
こっ……だ、め!!






























口が、音が、静かに揺れる






















桜井
こっち来ちゃだめ!!






































直後に響く、雷鳴みたいな轟音



























さくらちゃんの体は宙に浮いていた



































あなた
え、は……?なに、……

























どさっと、重たいものが雪の上に落ちる音が、世界の音を全部消し飛ばす
































純白の中に、純赤が流れていく

































そのコントラストが、あまりに現実的で、悪い夢みたいだった






















おっ……おい!!人が引かれたぞ!!



















早くっ……早く、救急車をっ……!!




















鉄の匂い



























ざわざわと響くノイズ音
























誰かの悲鳴
































自分の声かどうかも分からない



















あなた
う、そ……

















手の中には、さっき拾ったぬいぐるみ





































それを握りしめたまま、ただ立ち尽くす私































さっきまで、歩いていたのに



























ほんの数秒前まで、確かにそこにいたのに




























明らかに致命傷の出血量を見て、ふと思う



















あなた
私の、せい?




















私が声をかけたから
























私が追いかけなかったら


























私が、私が……



































あなた
ごめんなさぃ……っ


























































お久しぶりです🙌💖
何とか合格を勝ち取って戻ってきました😭✨
数ヶ月ぶりなので所々おかしい所はあると思いますが、何卒これからもよろしくお願いします🙇‍♀️🙏






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