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第6話

#4
97
2023/12/09 10:00 更新
コンコン。控えめなノックが病室に響く。
そういえばきゅーちゃんにはノックなんて概念無かったなと、くだらない事を考える。
もう一度、少し大きめに鳴ったノックに、我に返り慌てて返事をした。
月城優真【ゆーま】
月城優真【ゆーま】
あ、はい!
御崎詩【うた】
御崎詩【うた】
ゆーまくん?入っていい?
月城優真【ゆーま】
月城優真【ゆーま】
…どうぞ!
記憶に無い声だったが、名前を知っている事から『メメントリ』のメンバーだろうと判断した。
案の定、微かに見覚えがある人が入ってくる。
月城優真【ゆーま】
月城優真【ゆーま】
こんにちは!
月城優真【ゆーま】
月城優真【ゆーま】
え〜と…
挨拶をしてから、言葉に詰まる。
御崎詩【うた】
御崎詩【うた】
あ、ごめん。
御崎詩【うた】
御崎詩【うた】
分かんないよね…。
相手は僕が言葉に詰まった理由に、気づいたようだった。
月城優真【ゆーま】
月城優真【ゆーま】
あ、いや…。
御崎詩【うた】
御崎詩【うた】
俺はうた。
御崎詩【うた】
御崎詩【うた】
記憶無いと色々不安だろうけど、
改めてよろしくね。
うたくんは、(まともで)すごく良い人そうだ。
今まで押し殺していた不安が、堪えきれずにあふれた。
月城優真【ゆーま】
月城優真【ゆーま】
あ……ありがとうございます…。
月城優真【ゆーま】
月城優真【ゆーま】
よろしくお願いします…。
御崎詩【うた】
御崎詩【うた】
え、ゆ、ゆーまくん…?
御崎詩【うた】
御崎詩【うた】
大丈夫…?
月城優真【ゆーま】
月城優真【ゆーま】
え…?
作り笑顔が崩れただけだと思っていたが、いつの間にか涙がポロポロこぼれていたらしい。
御崎詩【うた】
御崎詩【うた】
え?いや、涙が…。
うたくんが慌てて後ろに回り、背中をさすってくれる。
月城優真【ゆーま】
月城優真【ゆーま】
あ、ごめんなさい…。
月城優真【ゆーま】
月城優真【ゆーま】
何か……安心して…。
月城優真【ゆーま】
月城優真【ゆーま】
優しい言葉が嬉しかったんです。
誤解させては申し訳ないので、ちゃんと言葉にした。
御崎詩【うた】
御崎詩【うた】
え、他の奴らは?
月城優真【ゆーま】
月城優真【ゆーま】
きゅーちゃんとかそーちゃんは多分
「いつも通り」って感じでしたよ?
御崎詩【うた】
御崎詩【うた】
あいつら…!
御崎詩【うた】
御崎詩【うた】
ごめんね、馬鹿たちは後で叱っとくから。
月城優真【ゆーま】
月城優真【ゆーま】
あ、いえ、そこまでは…。
御崎詩【うた】
御崎詩【うた】
い〜や、あいつらには一回ちゃんと
言っておかないと!
うたくんは大分いきどおっているようだ。
御崎詩【うた】
御崎詩【うた】
ちなみに、具体的にどんな感じだった?
月城優真【ゆーま】
月城優真【ゆーま】
え〜…「改めて」じゃなくて、
「今日も」って感じでした。
月城優真【ゆーま】
月城優真【ゆーま】
ごめんなさい、抽象的で……。
御崎詩【うた】
御崎詩【うた】
いや、分かりやすいよ。
御崎詩【うた】
御崎詩【うた】
ありがとう。
御崎詩【うた】
御崎詩【うた】
あいつらにはよ〜く言っておくね。
うたくんはニコォと腹黒い笑みを浮かべた。
月城優真【ゆーま】
月城優真【ゆーま】
(……怖っ。)
月城優真【ゆーま】
月城優真【ゆーま】
あ、そういえば何か用が?
御崎詩【うた】
御崎詩【うた】
あ、そうだった!
御崎詩【うた】
御崎詩【うた】
えっとね、ゲーム機持ってきたんだけど…。
月城優真【ゆーま】
月城優真【ゆーま】
……確かSwitchって言うんですよね!
月城優真【ゆーま】
月城優真【ゆーま】
商品名でしたっけ?
御崎詩【うた】
御崎詩【うた】
………おぉ。
うたくんはぽかんとしたあと腑抜けたように唸った。
御崎詩【うた】
御崎詩【うた】
あ〜…うん、商品名だけど…。
月城優真【ゆーま】
月城優真【ゆーま】
あ、ごめんなさい……
変な事言っちゃいましたか?
御崎詩【うた】
御崎詩【うた】
いや、ゆーま君の優等生って好奇心と
記憶力から成ってるんだなぁって。
御崎詩【うた】
御崎詩【うた】
なんか感心した…。
月城優真【ゆーま】
月城優真【ゆーま】
??
御崎詩【うた】
御崎詩【うた】
あ、えっとそれで、医者が言うにはそろそろ外的刺激も受けていった方が良いって…。
月城優真【ゆーま】
月城優真【ゆーま】
……もう十分受けてません??
御崎詩【うた】
御崎詩【うた】
あいつらは色々と範囲が狭いんだよ……。
御崎詩【うた】
御崎詩【うた】
実況の事以外になると馬鹿だし。
御崎詩【うた】
御崎詩【うた】
あ、たくぱんは違うかも。
月城優真【ゆーま】
月城優真【ゆーま】
たくぱんさんってあの緑髪の……?
御崎詩【うた】
御崎詩【うた】
おお、流石ゆーまくん!
御崎詩【うた】
御崎詩【うた】
合ってるよ。
月城優真【ゆーま】
月城優真【ゆーま】
ふふ、良かったです!
御崎詩【うた】
御崎詩【うた】
おっと、時間か…。
月城優真【ゆーま】
月城優真【ゆーま】
忙しい中来てくれて
ありがとうございました!
御崎詩【うた】
御崎詩【うた】
……ッうん。
御崎詩【うた】
御崎詩【うた】
じゃあ、また来るね。
月城優真【ゆーま】
月城優真【ゆーま】
はい!
御崎詩【うた】
御崎詩【うた】
次ははるてぃーだと思うから、よろしく。
月城優真【ゆーま】
月城優真【ゆーま】
分かりました、ありがとうございます!
御崎詩【うた】
御崎詩【うた】
それじゃ……。
うたくんは、少し淋しそうに病室を出ていった。
月城優真【ゆーま】
月城優真【ゆーま】
(僕が何かしちゃったかな……。)
早く思い出さないと、皆が悲しそうなままだ。
一人でも記憶を取り戻す努力をしなくては。
新品のゲーム機には触れず、無い記憶を辿る事にした。
主/菊花蕪(きっかかぶ)
主/菊花蕪(きっかかぶ)
ありがとうございました!
主/菊花蕪(きっかかぶ)
主/菊花蕪(きっかかぶ)
下手だし期間空き過ぎで
本当に申し訳ないです……。
主/菊花蕪(きっかかぶ)
主/菊花蕪(きっかかぶ)
あと3話くらいで完結予定なので、
見てくれると嬉しいです…!
主/菊花蕪(きっかかぶ)
主/菊花蕪(きっかかぶ)
おつかぶ!

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